フィールド&トラック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 07:55 UTC 版)
「大分スポーツ公園総合競技場」の記事における「フィールド&トラック」の解説
2001年の開設当初は105 x 68 mの天然芝のピッチのみがある状態で、事実上球技場として使用されていた(ピッチの周囲には人工芝を取り付けていた)が、チャレンジ!おおいた国体の開催を見据えて2003年3月に陸上競技用トラック9レーンを増設した。日本陸上競技連盟第1種公認だが、開設当初はサブ競技場未完成のため2種公認だった。色はこのスタジアムを本拠地とするトリニータと同じ青。 W杯及び「チャレンジ!おおいた国体」のために建設されたため、2001年の開設当初はFIFAワールドカップの開催基準を満たしたスタジアムであった。W杯終了後、陸上トラック・フィールド設備設置のためフィールド部分の面積減少・一部可動席の廃止等を行ったが、日本サッカー協会が定める「スタジアム標準」においてFIFA・AFC主催大会を含むサッカーの試合が開催可能で5クラスのうち最高の「クラスS」要件を満たしたスタジアムとなっている。 2007年のJリーグ広報ポスターにピッチの写真が用いられた。大分スポーツ公園総合競技場のピッチが全面に大写しにされた上に、Jリーグのロゴマークやスローガンの『Will Be』などが書かれている。 しかし開口部の小さい屋根に覆われ、半地下構造となっていることもあって芝の生育が難しい環境にあり、こけら落としとなった2001年のJリーグ公式戦・トリニータ対京都パープルサンガ戦では、試合中に剥れた芝生がはねてしまい、芝生の管理が問題視された(このため、9 - 10月に大分スポーツ公園総合競技場で開催予定だったトリニータ主催試合の一部が大分市営陸上競技場に振り替えられた。 2009年3月に芝の全面張替えを行った後も、予定よりも根付きが遅れ、ピッチコンディションは劣悪であり、2009年10月14日に開催予定だったキリンチャレンジカップトーゴ代表との試合がピッチの劣悪な状態から、宮城スタジアムに会場が変更された。しかし、同年秋以降はイベントの開催などを抑えたことから、芝生が順調に生育し、2010年2月2日に開催されたキリンチャレンジカップのベネズエラ代表戦では、芝生の状態が良好と評された。 2015年3月2日にラグビーワールドカップ2019の開催会場となることが発表された。これに伴い、2018年に大分県議会が2億8000万円相当の費用予算を計上して芝生の張替えを行うこととなり、ハイブリッド芝に全面張り替えされることになった。また試合開催日は陸上トラックを人工芝で覆うとともに、総工費13億5000万円をかけて可動席の使用、北側のゴール裏スタンドに大型映像装置の仮設、照明・音響施設の更新も含めた改修を施した。
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