フィル・ブルとは? わかりやすく解説

フィル・ブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 13:01 UTC 版)

タイムフォーム」の記事における「フィル・ブル」の解説

タイムフォーム創設者で、タイムフォーム・レーティング考案者はフィル・ブル(en:Phil Bull,1910-1989)である。 フィル・ブルはウェストヨークシャーヘムズワース(Hemsworth)生まれで、鉱夫教師両親のもとで育った。やがてリーズ大学進学した1931年数学学位をとって卒業すると、ロンドン教職就いたが、すぐに職を辞し馬券生計立てようになったブル学生時代から競馬のめりこんでいた。数学知識活かし競走馬走破時計基づいた独自の評価指標編み出し、これによって馬券買った1940年代までに、“Temple Time Test”というペンネーム使って、この独自の予想を売るようになったが、こうした手法当時はほかに例がなく、やがてイギリス中の競馬場評判になっていった。ブル自分馬券買ったうち、1943年から1974年までのあいだの通算損益295,987ポンドとされており、これは1995年価値換算すると約500ポンド相当する50ポンド利益出したとする別の資料もある。 ブル出版以外でも競馬界に影響力発揮したブル競走馬所有生産も手がけた。ブル生産馬で一番活躍したのが、日本種牡馬になったロムルス(Romulus)で、1962年グリーナムステークスサセックスステークスクイーンエリザベス2世ステークスムーラン・ド・ロンシャン賞勝ったブル長年にわたり、イギリスの主要2歳戦に1マイル競走が無いことを不満に思っており、とうとう1961年にタイムフォーム・ゴールドカップを創設した。この競走は、現在のフューチュリティトロフィーである。同競走2019年現在、G1に格付けされ、その優勝馬からは、翌年イギリスダービー優勝馬ハイチャパラルオーソライズドキャメロット出している。 また、ブルは、多く競馬格言を創りだした。たとえば『競馬場では、自分の目を信じ他人の話に惑わされるな(at the racecourse, keep your eyes open and your ears closed)』がそれである。1976年書評では「ずんぐり髭面のフィル・ブル氏ほど、競馬場愛すイギリス人はいない」と評されている。

※この「フィル・ブル」の解説は、「タイムフォーム」の解説の一部です。
「フィル・ブル」を含む「タイムフォーム」の記事については、「タイムフォーム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「フィル・ブル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フィル・ブル」の関連用語

フィル・ブルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フィル・ブルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのタイムフォーム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS