フィチーノ【Marsilio Ficino】
フィチーノ 【Ficino】
フィチーノ
マルシリオ・フィチーノ
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マルシリオ・フィチーノ(Marsilio Ficino 1433年10月19日 - 1499年10月1日)は、イタリア・ルネサンス期の人文主義者、哲学者、神学者。メディチ家の保護を受け、プラトンなどギリシア語文献の著作をラテン語に翻訳した。プラトン・アカデミーの中心人物。近年はルネサンスの芸術思想をはじめ、魔術思想、神秘思想の面など多方面で注目される思想家となった。
- ^ a b c d e f g h 野田又夫 『ルネサンスの思想家たち』岩波新書、1963年、49頁。
- ^ a b 森田義之 『メディチ家』講談社現代新書、1999年3月、110頁。
- ^ a b c 森毅 『魔術から数学へ』講談社学術文庫、1991年11月、107頁。
- ^ a b c d e f g ジェイコブ・ソール 『帳簿の世界史』村井章子訳、文藝春秋、2015年4月。
- ^ シャステル 『ルネサンス精神の深層』平凡社、1989年、8頁。
- ^ 野田又夫 『ルネサンスの思想家たち』岩波新書、1963年9月、49頁。
- ^ クリストフ・ポンセ 『ボッティチェリ《プリマヴェラ》の謎 ルネサンスの芸術と知のコスモス、そしてタロット』勁草書房、2016年、120頁。ISBN 978-4-326-80057-5。
- ^ a b c 会田雄次 『新書西洋史④ ルネサンス』講談社現代新書、1973年6月。
- ^ a b c d e f Alfred W.Crosby 『数量化革命』小沢千重子訳、紀伊国屋書店、2003年11月。
- 1 マルシリオ・フィチーノとは
- 2 マルシリオ・フィチーノの概要
- 3 参考文献
フィチーノ
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地下世界についての思考へのもうひとつ画期的な人文主義の影響は、プラトン主義の復活であった。古代ギリシアの哲学者プラトンの対話篇は、宇宙論を扱った『ティマイオス』以外はそれまで西欧でほとんど知られていなかった。フィレンツェのプラトン主義者マルシリオ・フィチーノは、すべてのプラントンの対話篇を翻訳した。さらにフィチーノは、伝統的なアリストテレス主義的な自然学の根幹をプラトン主義的な形而上学で置きかえることを意図し、種々の注解作品のなかでルネサンス期の宇宙論に大きな影響を与える独自のアイデアを展開していった。フィッチーノの影響を受けたルネサンス期のプラトン主義者たちは、世界という大宇宙(マクロクスモス)と人間という小宇宙(ミクロコスモス)の対応という古代からあるアイデアを好んで発展させた。また、すべての事物が生き、成長し、消滅していくというライフ・サイクルを鉱物界や地下世界に認めたことも特筆すべき点である。そこでは、大地や宇宙そのものが一種の霊魂を持って生きていると理解された。
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