ファンディスクの登場人物
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「蒼天のセレナリア」の記事における「ファンディスクの登場人物」の解説
メアリ・シェリー 声 - 青葉りんご ファンディスクの主人公。わずか11歳ながらも小説家として活動している少女。友人であるエイダから「死してなお動く鋼鉄」の話に興味を持ち大英帝国からカダスにやってくる。性格は大人びて恋愛ごとに興味津々ながらも青い空や排煙に汚されていない花を見て喜ぶなど子供らしい一面もある。生物ならぬ声を聞く力を持ち、そのため《西インド会社》のアダム・ヴァイスハウプトにその身を狙われているが本人はそのことに気付いていない。 《西インド会社》の手から逃れるためネーエルとともに未知世界に渡り、ヤーロを探すウルメンシュと同道することに。その道中偶然フィンチと出会い友人となるが、ウォレスのために行動したフィンチに誘拐される。フィンチが操るプラント・ドールとウルメンシュの戦いの中、フィンチに彼女自身の行動原理を訊ねた事がプラント・ドールの崩壊のきっかけとなる。 お互いがお互いを必要とし、救いとしながらもボタンを掛け違えてしまったウォレスとフィンチを見て、自分が見た彼らの姿を伝えようと後に小説『フランケンシュタイン』を書き上げる。 アルフレッド・ウォレス 秘密結社《西インド会社》の上級幹部《三博士》の一人。《博物公》の異名を持つ博物学者だったが尊敬していた《博物王》ダーウィンから破門されたことで失踪。神を否定しつつも霊魂(エスプリ)の実在を証明することでダーウィンに復讐しようと目論む狂科学者となる。ツァラトゥストラ曰く「狂いきっている男」。未知世界で実験を行っている途中、フィンチが命令もなしにメアリを連れて来る。勝手な行動をとった彼女を叱責しようとするが、メアリを取り戻すために追ってきたコニーたちが現れ、ウルメンシュをプラント・ドールで迎撃するように指示する。その戦いの中で自我を奪ったはずのフィンチが自分の意思でウォレスのために行動していたことを聞かされると、それまでとは打って変わって理性的な表情でメアリを脱出させる。崩落しているプラント・ドールの中、敬愛していたダーウィンから破門を受け失意に沈んでいたところに境遇を同じくするフィンチが救いとなったこと、しかしダーウィンに対する怒りから救いとしたはずのフィンチを実験の材料としてしまったことを懺悔し、それを許すフィンチに神の姿を見る。その後プラント・ドールの残骸をコニーたちは捜索したが二人の遺体は見つからなかった。 フィンチ 声 - かわしまりの ウォレスに付き従う少女。ウォレスの度重なる《回路》実験の素体にされ植物の怪物プラント・ドールを操る能力を得たがその代償に自我は消されている。未知世界にやってきたメアリと偶然出会い友人となるが、ウォレスとヴァイスハウプトの会話からメアリを捕まえればヴァイスハウプトに貸しができると「自分で」判断しメアリを誘拐する。勝手な行動をウォレスに咎められ、追ってきたウルメンシュを迎撃するが、メアリから「何故自分から行動したのか」と問われたことで「ウォレスのために働きたい」という自身の思いと「ウォレスの命令に忠実に従う」という望まれた姿の矛盾からプラント・ドールの制御が不安定になり、そこをウルメンシュに突かれ敗れた。 かつて親にはした金で売られ路地裏で死にかけていたところをウォレスに助けられ、唯一自分に手を差し伸べてくれたウォレスに神の姿を見た。そしてプラント・ドールが崩壊する中、ウォレスの懺悔を聞き、その罪を許す。 フリードリヒ・ツァラトゥストラ 秘密結社《西インド会社》の幹部。《十字騎士》の異名を持ち、五芒星が書かれた覆面をかぶった男。カダスに渡り北央帝国の皇帝家と結託し北央帝国を掌握せんと画策する。当初こそ順調だったが自らの慢心とウォレスが倒れた混乱を突かれ空軍の指揮権をエイダとマタイオスに奪われたことで失脚した。 その後もシリーズに度々登場する。
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