パルム・ドール・ドヌール
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パルム・ドール・ドヌール(仏: Palme d'or d'honneur )は、カンヌ国際映画祭における名誉賞である。名誉パルム・ドール、パルム・ドール名誉賞、パルム・ドヌールとも呼ばれる。
概要
審査員ではなく主催者によって発表され、授与される。映画監督に与えられるパルム・ドヌール(Palmes d'honneur)と、俳優に与えられるパルム・ドヌール演技賞(Palmes d'honneur d'interprétation)の二部門がある。前者は多大な功績を残しながらパルム・ドールを受賞したことがない重要な映画監督に授与される。
1997年、それまでパルム・ドールを受賞していなかったイングマール・ベルイマンに対して、特別表彰として「Palme des Palmes」が授与されたのが始まり。2009年には俳優・監督の両方で計5回ノミネートされながら受賞のなかったクリント・イーストウッドに与えられた。
2011年には初めて監督と俳優の両部門で表彰された。これ以降毎年、オープニングセレモニー中に主催者が授与することになると発表されたが、翌年は表彰はなく、定例化はされなかった。
2015年に4年ぶりに復活。「ヌーヴェルヴァーグの母」と呼ばれ、ベルリン・ヴェネツィアで受賞経験はあるがカンヌではなかったアニエス・ヴァルダが受賞した。
2024年には団体として初となるスタジオジブリに授与され、授賞理由に宮﨑駿、高畑勲両監督の名前が挙げられた[1]。
受賞者
関連項目
脚注
- ^ “カンヌ映画祭、ジブリに名誉パルムドール賞 「アニメに新風」”. ロイター. トムソン・ロイター. (2024年4月18日) 2024年4月18日閲覧。
外部リンク
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