パリヤとその家族および関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 09:08 UTC 版)
「乙嫁語り」の記事における「パリヤとその家族および関係者」の解説
パリヤ(第5の乙嫁) エイホン家の近所に住む、年頃の少女。アミルにとって、嫁ぎ先の街で初めて出来た友人。 正義感が強く、物事をはっきり言う性格。しかし口下手な上、感情が顔に出やすいのが悪い方向に作用し、他人から不機嫌、怒っているなど誤解されるために友人が少ない。さらに同じ年頃の少年に対しては人見知りして、ついそっけない態度や厳しい発言をとってしまい、後で自己嫌悪に落ち込むこともしばしば。 パンに細かな模様をつけて綺麗に仕上げるのが得意であり、センスがないわけでも不器用なわけでもないが、刺繍だけはいらいらしてしまい上手くできない。 ウマルには「(とにかく結婚できればいいが)この人(ウマル)とだったらもっといい」というところまで意識している。 偶然の事故から「互いの家族と離れて二人で一夜を明かす」というトラブルに巻き込まれ、しかも人助けをしたことが原因でそれが町の噂となったため、結果的に事前交渉段階だった縁談が正式に決まった。 トゴノシュ パリヤの父。街中で陶器商を営む。なかなか結婚相手が決まらない娘にやきもきしている。縁談相手のウマルには好印象を抱いている。 ウマル パリヤの縁談相手。物ごころつかない内に、病弱だった母と死別しており、父共々に妻には元気で健康な女性をと望んでいたところ、カラザでの宴席でパリヤと出会った。 ハルガルとバダンの襲撃でパリヤの嫁入り道具が燃えてなくなったため、結婚は数年先延ばしになったが、町の復興の手伝いの名目で手伝いにやって来ている。家が以前隊商宿を営んでいたため、読み書き算盤の心得があり、町の人々からも重宝されている。 パリヤの気の強さや、物事をはっきり言う性格を好いており、結婚するには時間がかかることも承知したうえで、好意の証として彼女と唇を重ねた。 水車が好きで、実物を見ながら改良点や新しい使い道などを考えるのが趣味。自分の代で隊商宿を再開することを望んでいる。 カモーラ 美人で気立てが良く、家事や刺繍はもちろん、歌舞にまで長ける理想の娘として、町の住民からの評判も高い。パリヤより少し年下。 パリヤは縁談相手のウマルに少しでも気にいられようと、カモーラを手本とするべく観察していたが、その挙動のあまりの怪しさをいぶかしんだカモーラが母親に相談、心配した母親がさらに周囲に相談したため、パリヤが彼女を妬んで嫌がらせをしているとの噂が広がってしまった。 アミルの仲介で直接話し合った結果、パリヤが自分に憧れての行動だったことを知って安心し、逆にカモーラもパリヤの率直さなどに憬れていたことを打ち明けたことで、二人は友人となった。
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