パイロットの意図的な操作による航空事故
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「ジャーマンウイングス9525便墜落事故」の記事における「パイロットの意図的な操作による航空事故」の解説
未遂・断定不能、また犯人が操縦士ではないが自殺目的で機体を破壊した事例も含む 「Category:パイロットの故意による航空事故」も参照 操縦者による自殺 日本航空350便墜落事故 - 1982年2月、日本航空350便(ダグラス DC-8型機)に乗務していた統合失調症を抱えた機長が、東京国際空港への着陸直前に突如逆噴射をかけて、自殺を図った(実際には未遂に終わった)。副操縦士と航空機関士が異変に気付き、機長を羽交い締めにした後機体を立て直そうとしたが、間に合わず東京湾に墜落。搭乗していた174名の内24名が犠牲になった。なおこの事故はホテルニュージャパン火災の翌日に発生したため、社会に大きな衝撃を与えた。 パシフィック・サウスウエスト航空1771便墜落事故 - 1987年12月7日、PSAの親会社を解雇された元従業員が、この便に搭乗していた元上司やパイロットなどを射殺後、意図的に機体を墜落させた。1771便は墜落時に重力の5000倍の力が加わっていたため、前述のように残骸は木っ端微塵と化し、乗員乗客43名が全員死亡しただけでなく、遺体も破片と化し、身元の特定が困難だった。 フェデックス705便ハイジャック未遂事件 - 1994年4月7日、デッドヘッドとして乗り込んだ航空機関士が自殺のためハイジャックを企てたが、パイロットに反撃され失敗に終わった。 ロイヤル・エア・モロッコ630便墜落事故 - 1994年8月21日、ロイヤル・エア・モロッコのATR42型機がアトラス山脈に墜落。ボイスレコーダーに残された記録から機長による意図的な墜落と判明している。なお、犠牲者の中には、クウェートの王子とその妻も含まれていた。 シルクエアー185便事故 - 1997年12月、シルクエアー185便(ボーイング737型機)の機体が突如急降下し、ムシ川に墜落した。原因は株の失敗などで多額の借金を抱えていた機長の自殺とされているが、ブラックボックスが意図的に止められていたため、真相は未だ分かっていない。 エジプト航空990便墜落事故 - 1999年10月、エジプト航空990便(ボーイング767型機)で、機長が離席した時に副操縦士が「神を信頼する」と呟きながら機体を急降下させた。機長が席に戻り立て直そうとしたが、エンジンが脱落するなど急降下中のダメージが大きかったため、大西洋に叩きつけられるように墜落した。アメリカ側の調査報告書では副操縦士の自殺と断定しているが、エジプト側は機体に何らかの不備があり、それをクルーたちが是正しようと試みたと主張し、両国の調査官が対立した。 LAMモザンビーク航空470便墜落事故 - 2013年11月、機長が副操縦士をコックピットから締め出し、自動操縦の高度を地表より低い高度に設定したためナミビアの国立公園に墜落。
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