バリエーションとモデルの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 15:52 UTC 版)
「ルノー・12」の記事における「バリエーションとモデルの変遷」の解説
1969年10月、パリサロンで発表された当初のR12は4ドアセダンのみ、エンジンは1,289 cc54馬力一本で、「L」と「TL」の2グレード構成であった。翌1970年になって5ドアワゴンと、「R12ゴルディーニ」が追加された。 R12ゴルディーニは、R8にも設定されていた、名チューナー・ゴルディーニが高度にチューンしたエンジンを搭載するスポーツタイプで、R16TS用のSOHCアルミ製エンジンにウェバー製ツインキャブを装着、125馬力に強化していた。四輪ディスクブレーキ・5速ギアボックスも与えられ、最高速は185 km/hに達した。多くの場合「ゴルディーニ・ブルー」と呼ばれるフレンチブルーに塗られ(他の色もあった)、白のストライプが貼られていた。しかし、ラリーとレースでミニ・クーパー1275Sと激しいバトルを展開したR8ゴルディーニと比較すると前輪駆動になったこともあり、動力性能・操縦性とも切れ味が鈍かったため、R8ゴルディーニほどの人気車種にはならず、モータースポーツでもさして活躍しなかった。 1972年10月には1,289 ccエンジンながらより高出力の「12TS」が追加され、最高速度はL/TLの140 km/hから150 km/hに引き上げられた。外観上もゴルディーニと同じデザインのホイール、サイドストライプ、2つの補助ランプが装備された。1973年10月には3速AT付きの「12TR」が追加された。 1975年にはマイナーチェンジを受け、フロントとテールのデザイン、ダッシュボードが一新された。また、ゴルディーニはこの際ラインナップから落とされた。その後は1978年にやや大きいサイズの後継車18が登場した後までほとんど変更無く継続生産され、1980年にフランスでの生産を終了した。
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