バリエーションおよび派生型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 09:21 UTC 版)
「トルディ (戦車)」の記事における「バリエーションおよび派生型」の解説
38M トルディI(トルディA20) トルディの最初の生産型。80輌が生産された。原型であるL-60のマドセン20 mm機関砲と7.92 mm機銃は、ハンガリーでライセンス生産されていたゾロターン S-18/100(ハンガリー名称 36M)20 mm対戦車ライフルと国産のM34/37A 8 mm機関銃に替えられた。 38M トルディII(トルディB20) トルディIと同じ仕様だが、エンジンがハンガリー国内でライセンス生産されたものになるなど、各コンポーネントをすべて国産品にしたもの。サスペンションのトーションバーも若干強化されていると言われる。110両が生産された。 38M トルディIIa(トルディB40) 実戦参加により威力不足が明らかになったため、トルディI/IIの主砲を42M 51口径40 mm戦車砲に換装したもの。部隊から回収された既存のトルディI/IIを改修して1943年から44年にかけて80輌が作られた。 43M トルディIII(トルディC40) 当初から40 mm砲搭載を前提に改設計された砲塔を持つトルディの改良型。1944年に12輌が発注されたが、すでにこのクラスの軽戦車では性能不足が明白だったこと、生産現場ではトゥラーン中戦車の生産に注力していたことが重なり、結局、軍に引き渡された車輌はない。 クビンカ戦車博物館に展示されているトルディI トルディII トルディIIa トルディ救護車(トルディeü20) 1942年のドン戦線で救護用にトルディ軽戦車が使用された経験から、9輌もしくは12輌のトルディI/IIが負傷者搬送型に改修された。砲塔右側のハッチが大型化され、医療機器のために20 mm砲弾は184発に減らされた。1944年の6~7月に、ガンズ社は改修車輌を軍に引き渡した。 トルディ対戦車自走砲 ドイツのマーダー系列(マルダーI、II、III)の成功に触発され、時代遅れとなったトルディの車体にドイツ製75 mm対戦車砲Pak40を搭載した対戦車自走砲。1944年春に試作されたが、量産には移されなかった。
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