ハウステンボス号、雲仙・長崎オーシャン観光バス
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「九州横断バス」の記事における「ハウステンボス号、雲仙・長崎オーシャン観光バス」の解説
かつて九州横断バスが運行していた熊本-雲仙-長崎間を事実上復活させた形で九州産交バスが一時期運行していた定期観光バスである。2010年10月1日、関西からの往復JR利用に宿泊をセットにした旅行プランのオプション商品として、熊本市内(ホテルキャッスル・熊本交通センター・全日空ホテルニュースカイ前・熊本駅新幹線口)から雲仙温泉・小浜温泉・長崎駅・ハウステンボスまでの片道1本で運行開始。途中島原城と雲仙温泉で下車散策・昼食時間が取られていた。 2012年4月1日からは昼食・下車散策をやめ、熊本交通センターから長崎市の稲佐山観光ホテル間までの1往復の運行に改められ、前日正午までの完全予約制ながらバスのみの利用が可能となった。途中、全日空ホテルニュースカイ前と熊本駅新幹線口で乗車(熊本行では下車)、水無本陣、雲仙みかどホテル、雲仙地獄(九州ホテル前)、長崎駅前で下車(熊本行では乗車)が可能であった。また、熊本-長崎間を乗車する場合、島原半島で途中下車して宿泊し、翌日の同じバスに乗り継ぐ企画券も販売されているが、1日で乗車するより割高な設定であった。 2013年4月1日からは1日2往復に増便され、新たに長崎側の運行事業者である長崎バス観光を加え2社による共同運行体制となり、長崎市側の停留所は長崎新地ターミナル・長崎駅前(大村競艇バス乗り場)・ココウォーク茂里町に変更。さらに、水無本陣・雲仙地獄における下車散策も再開。これに合わせ、雲仙温泉・小浜温泉で途中下車し、長崎県営バス運行の長崎市内行き路線バスへは追加料金なしで乗り継ぎが可能となるなど、島原半島内における滞在時間を確保することで途中観光しながらの移動もより便利になった。 途中熊本港-島原港間を熊本フェリーにバスごと乗船する。なお、熊本フェリーがドック入りで運休する期間はバスも運休となっていた。 また、熊本とハウステンボスを直接結ぶ「ハウステンボス号」も1日1往復運行されていた。過去に運行されていた同じく熊本 - 佐世保・ハウステンボスを結ぶ高速バス「さいかい号」とは異なり途中の停留所には停車しない。2012年度は熊本交通センター始発着であったが、県南地域からの延伸要望により2013年4月より松橋産交始発着・熊本交通センター経由に変更された。 これらは九州横断バスと異なり、SUNQパスは北部九州版・全九州版とも利用不可であった。また、完全予約制のため予約無き場合は空席の有無にかかわらず乗車できなかった(予約が1名も無き日は運休となっていた)。 なお、運行車両は基本的に一般観光タイプの大型ハイデッカー車両が使用されるが、予約の状況に応じて中型車または小型マイクロバスとなることもあった。2012年度においては、過去に天草地区の一般路線から転用された11人乗り一般乗用車タイプのワンボックスカー(トヨタハイエースコミューター 通称:豆バス)が使用されていた。 2017年11月30日の運行を以って雲仙・長崎オーシャン観光バスは運休となった。
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