テレビドキュメンタリー版
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「夕刊7チャンネル」の記事における「テレビドキュメンタリー版」の解説
テレビ大阪の本社がある大阪市の天王寺動物園では、第二次世界大戦の爪痕が残る1950年に、タイからアジアゾウの春子が来園。来園最初の日曜日に6万以上の人々が押し寄せるほど熱烈な歓迎を受けると、以降も60年以上にわたって、大阪の人々に愛されてきた。 テレビ大阪報道部プロデューサーの人見剛史は、春子が来園した当時のニュース映像を見たことをきっかけに、園内のゾウ舎で暮らす春子の生涯・生活に焦点を当てたドキュメンタリー番組を企画。『天王寺おばあちゃんゾウ 春子の夏日記』というドキュメンタリー番組を2013年に制作すると、正司照枝をナレーターに起用したうえで、独立番組として9月14日(土曜日)の14:00 - 14:30に放送した。さらに、テレビ大阪が加盟するTXNドキュメンタリー大賞の候補作品にもなったことから、TXN基幹局のテレビ東京では同日の12:00 - 12:30に先行放送を実施した。 テレビ大阪の報道部では、同番組の放送後も、カメラマンの増田健がゾウ舎を中心に園内での撮影を続けていた。しかし、2014年の時点で推定年齢66歳だった春子は、加齢に伴う脚の衰えから同年7月30日の午後にゾウ舎で転倒。増田や飼育員に見守られながら、その日の夕方に生涯を閉じた。この事態を受けて、当番組では、2014年7月31日の特集で「天王寺おばあちゃんゾウ 春子 最後の夏」を放送。放送後には、関西写真記者協会の年間表彰でテレビ・ニュース映画の部・企画部門の金賞を受賞した。 テレビ大阪では、この特集を独立番組として再編集。2014年9月15日(土曜日)の15:00 - 16:00に放送したところ、2014年度上期ギャラクシー賞の奨励賞、第56回科学技術映像祭自然・くらし部門の優秀賞、第12回世界自然・野生生物映像祭の日本野生生物賞を相次いで受賞した。
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