テレビアニメの出資方式の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 15:11 UTC 版)
「製作委員会方式」の記事における「テレビアニメの出資方式の変遷」の解説
1995年以前のテレビアニメでも「製作委員」との名前こそついてないものの、テレビアニメでも同様の内容のスポンサー団体は、以前から存在していた。 後の1995年以降では『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビアニメ版)がヒットして社会現象などとして報道されたことで、日本の経済界ではアニメ産業への投資熱・出資熱が高まった(なお、エヴァンゲリオン以前にも同じスポンサーのキングレコードの出資するアニメ版ブルーシードに「BS project」という「企画」団体が存在しており、決してエヴァンゲリオンとタイラーの間にこういう方式が無かったわけではない。) 1997年以前は、実際には明らかに5社や場合によっては10社以上といった多数の企業がアニメに出資しているアニメ作品であっても、放映されたアニメ番組では、出資企業のうちの幹事的な1~3社だけを、クレジットで「製作」会社として紹介する場合が多かった。(放映当時のアニメグッズの販売企業の数や、キー局での放送時のスポンサーなどの数から、明らかに、公表された「製作」会社よりも多くの企業が作品に出資している)。 なお、1995年のエヴァンゲリオンの企画団体「Project EVA」は、ネット上の評論などで製作委員会と間違われやすいが、そもそも「Project EVA」は製作会社ではなく「企画」団体であり、テレビ版エヴァンゲリオンの製作会社は、名義的には、テレビ東京と日本アドシステムズの2社である。 「Project EVA」の実態はキングレコードだが、この理由は、当時キングレコードのプロデューサーであった大月俊倫がエヴァンゲリオンの企画に初期段階から携わってたことを一般メディアには非公表だったため、匿名的に名前を隠しただけである。 やがて「製作委員会」という用語が定着するにつれ、エヴァンゲリオンやタイラー以前の従来から行われていた、複数のスポンサー企業によるアニメ産業への出資形態のことを「製作委員会方式」などと呼ぶようになった。 しかし、そもそもアニメ業界では大半のアニメ作品の出資企業は複数であり、単一企業の出資で製作されるアニメはごく小数なので、事実上大半のアニメにおいて「製作委員会」とはそのアニメの出資者のこととなった。 近年では、アニメ以外の番組でも「製作委員会」という用語が使用されはじめ、深夜特撮番組『牙狼
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