テアトル・オプティークとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > テアトル・オプティークの意味・解説 

テアトル・オプティーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/29 09:18 UTC 版)

テアトル・オプティークフランス語: Théâtre Optique光学劇場または光の劇場という意味[1])は、1888年フランスシャルル・エミール・レイノーが開発した映画誕生以前の動画装置である。パーフォレーションが付いた長い帯に連続的な動きを描いた絵をスクリーン上に投影することで動画を創出する装置で、アニメーションの先駆けと考えられている。テアトル・オプティークの一般興行は、1892年10月からパリグレヴァン蝋人形館フランス語版で「光によるパントマイム」と称して行われたが、19世紀末に誕生した映画の隆盛によりテアトル・オプティークは衰退し、1900年に興行は終了した。


注釈

  1. ^ マレーのクロノフォトグラフィは、1枚の原板に連続した動きの写真を重ねて撮影する方法で、当初はガラス乾板を使用していたが、後にロール・フィルムに撮影する方法に改良している[29]
  2. ^ 「光によるパントマイム」の代わりに入れられた呼び物は、ジプシーの女性たちで編成された楽団の伴奏によるマリオネットだった[34]

出典

  1. ^ a b c d e 世界映画大事典 2008, p. 542.
  2. ^ a b c d e f g サドゥール 1993, pp. 36–37.
  3. ^ a b c d e f 岡田 1980, pp. 57–58.
  4. ^ a b c d e f サドゥール 1992, pp. 161, 163.
  5. ^ a b c d Le Théâtre optique”. Émile Reynaud. 2021年6月29日閲覧。
  6. ^ a b グローネマイヤー 2004, p. 9.
  7. ^ a b サドゥール 1992, p. 171.
  8. ^ THÉÂTRE OPTIQUE (RECONSTITUTION)”. La Cinémathèque française. 2021年6月29日閲覧。
  9. ^ クリティカル・ワーズ 2013, p. 31.
  10. ^ a b クリティカル・ワーズ 2013, p. 29.
  11. ^ 世界映画大事典 2008, p. 136.
  12. ^ a b c d クリティカル・ワーズ 2013, p. 37.
  13. ^ a b 世界映画大事典 2008, pp. 744–745.
  14. ^ ツェーラム 1977, p. 88.
  15. ^ クリティカル・ワーズ 2013, p. 36.
  16. ^ ツェーラム 1977, p. 542.
  17. ^ サドゥール 1992, p. 43.
  18. ^ サドゥール 1992, p. 155.
  19. ^ Le Praxinoscope à projection”. Émile Reynaud. 2021年6月30日閲覧。
  20. ^ a b サドゥール 1992, p. 164.
  21. ^ a b c ツェーラム 1977, p. 237.
  22. ^ a b サドゥール 1993, p. 33.
  23. ^ Pantomimes Lumineuses”. Émile Reynaud. 2021年6月24日閲覧。
  24. ^ a b c d サドゥール 1993, p. 34.
  25. ^ a b c d サドゥール 1993, p. 32.
  26. ^ a b c d 岡田 1980, pp. 61–62.
  27. ^ a b c サドゥール 1993, p. 38.
  28. ^ a b c d e f サドゥール 1993, pp. 179–180.
  29. ^ ツェーラム 1977, p. 109.
  30. ^ 岡田 1980, p. 63.
  31. ^ a b c d Les Photo-Peintures animées”. Émile Reynaud. 2021年6月23日閲覧。
  32. ^ 世界映画大事典 2008, p. 137.
  33. ^ a b サドゥール 1993, pp. 181–182.
  34. ^ a b c d サドゥール 1993, p. 183.
  35. ^ ツェーラム 1977, p. 238.
  36. ^ a b サドゥール 1993, pp. 184–185.
  37. ^ 岡田 1980, p. 64.
  38. ^ a b c 津堅 2017, p. 20.
  39. ^ The moving picture shows of Émile Reynaud”. unesco.org. 2021年6月23日閲覧。
  40. ^ アニメーションの事典 2012, p. 17.
  41. ^ 世界映画大事典 2008, p. 19.
  42. ^ Un Bon bock”. Émile Reynaud. 2021年6月23日閲覧。
  43. ^ Clown et ses chiens”. Émile Reynaud. 2021年6月23日閲覧。
  44. ^ Pauvre Pierrot”. Émile Reynaud. 2021年6月23日閲覧。
  45. ^ Autour d’une cabine ou Mésaventures d’un copurchic aux bains de mer”. Émile Reynaud. 2021年6月23日閲覧。
  46. ^ Un Rêve au coin du feu”. Émile Reynaud. 2021年6月23日閲覧。


「テアトル・オプティーク」の続きの解説一覧

テアトル・オプティーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:25 UTC 版)

アニメーションの歴史」の記事における「テアトル・オプティーク」の解説

レイノー投影プラキシノスコープを、2つスプールの間の長い帯状の傷に透明な絵を描いたテアトル・オプティーク(Théâtre Optique)に改良し1888年12月特許取得した。これは細長いフィルム用い、かつフィルムパーフォレーション送り穴)がつけられていたという点で後の映画フィルム近く少しづつ異なる絵を連続的に映写することで動画映し出す仕組み映画・アニメーション概念一段と近づいた。1892年10月28日パリで「光のパントマイム」(Pantomimes Lumineuses)として開かれたショーには、哀れなピエロ(Pauvre Pierrot)、一杯のビール(Un bon bock)、道化師と犬( Le Clown et ses chiens)の3つの作品含まれていた。レイノープロジェクション操作係として活動しショーピアノ伴った1895年ルミエール兄弟によって示され映画はそれを覆したが、1900年までグレヴァン美術館(Grévin Musée)で興行され50万人以上が観覧した。テアトル・オプティークがアニメーション直接的な祖先であるという見方一般的である。

※この「テアトル・オプティーク」の解説は、「アニメーションの歴史」の解説の一部です。
「テアトル・オプティーク」を含む「アニメーションの歴史」の記事については、「アニメーションの歴史」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「テアトル・オプティーク」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「テアトル・オプティーク」の関連用語

テアトル・オプティークのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



テアトル・オプティークのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテアトル・オプティーク (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアニメーションの歴史 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS