ツノガレイ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 09:37 UTC 版)
ツノガレイ属 学名 Pleuronectes *1 の種は、別属の Pseudopleuronectes 属とする説が提唱されている。 *2 の種は、別属の Lepidopsetta 属とする説が提唱されている。 Pleuronectes platessa Linnaeus, 1758 (European plaice) Pleuronectes putnami (T. N. Gill, 1864) (American Smooth Flounder) Pleuronectes quadrituberculatus Pallas, 1814 (Alaska plaice) マガレイ*1 真鰈。学名 Pseudopleuronectes herzensteini、英名 Littlemouth flounder 最大50cmほどになる。他種より口が小さくとがっており、クチボソなどの別名がある。太平洋北西部。千島列島、樺太、沿海州から、黄海、渤海、朝鮮半島沿岸、日本沿岸、東シナ海中部まで分布。日本では北海道、本州沿岸、瀬戸内海など。水揚げ量が多い。マコガレイ*1 真子鰈。学名 Pleuronectes yokohamae、英名 Marbled flounder 最大45cm程度。太平洋北西部。北海道南岸以南の日本沿岸、瀬戸内海、朝鮮半島沿岸、黄海、渤海、東シナ海北部まで。水揚げ量が多い。 「城下かれい」(しろしたかれい)はマコガレイの地方名で、大分県日出町沿岸で獲れるもののこと。特においしいとされ、高値で取引されるブランド魚である。クロガレイ*1 黒鰈。学名 Pleuronectes obscurus 40cmほどになる。太平洋北西部。オホーツク海(千島列島、樺太、北海道オホーツク海沿岸)、日本海(沿海州から朝鮮半島東岸)、黄海まで。日本では北海道で獲れる。クロガシラガレイとよく似ており、区別せずに扱われることが多い。クロガシラガレイ*1 黒頭鰈。学名 Pleuronectes schrenki、英名 Cresthead flounder 最大50cmほどになる。太平洋北西部。千島列島、オホーツク海南部から、日本の北部の沿岸、日本海の朝鮮半島東岸まで。クロガシラとも呼ばれる。クロガレイとよく似ており、クロガレイと呼ばれることも多い。北海道では釣りの対象として人気が高い。アサバガレイ*2 浅羽鰈。学名 Pleuronectes mochigarei、英名 Dusky sole 40cmほど。太平洋北西部。オホーツク海南部から朝鮮半島、日本では本州北部の沿岸にかけて。マガレイ、マコガレイに似ている。シュムシュガレイ*2 占守鰈。学名 Pleuronectes bilineatus、英名 Rock sole 最大60cmほど。北太平洋に広く分布する。日本海北部、朝鮮半島、オホーツク海、ベーリング海から、北アメリカのカリフォルニア沿岸まで。カナダなど北アメリカで漁獲量が多い。和名は千島列島の占守島から。プレイス ヨーロッパプレイスとも。学名 Pleuronectes platessa、英名 Plaice, European Plaice 最大1mになる。大西洋北東部。グリーンランド、ノルウェー南部から北アフリカのモロッコ沿岸まで。地中海のスペイン、フランス沿岸など。ヨーロッパで最も漁獲が多い種で、生あるいは冷凍で広く取り扱われている。内陸湖のアラル海に放流され、漁獲がある。ハナガレイ 花鰈。学名 Pleuronectes proboscideus、英名 Pleuronectes proboscidea(英名 Longhead dab)と同種とする考え方もある。スナガレイ 砂鰈。学名 Pleuronectes punctatissimus、英名 Sand flounder 30cmほど。千島列島、オホーツク海南部から日本海北部(朝鮮半島、日本沿岸)にかけて分布。北海道、東北北部に水揚げされる。身が薄く、脂があまり乗らない。口が細長くとがっている。体高は高く体形が菱形。目のある側に砂粒のような細かい斑点がある。目のない側には背ビレ、尻ビレに沿って幅の広い黄色い帯がある。泳ぐ姿がまるで海底の砂を食べるように見えることからスナガレイの名称がついたという。また、カレイ類の中では最も価格が安い。
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