チーム韓国人選手へのハラスメント問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 16:28 UTC 版)
「PENTAGRAM」の記事における「チーム韓国人選手へのハラスメント問題」の解説
2017年12月7日、Rampageを運営するy’s agency株式会社従業員である藤田拓也氏(Aotaka)は、同チーム所属選手だったDaraに対して、強制的に在留カードの提出を求め、一時的にDaraを在留カードの携帯義務違反の状況にさせた。また、同チーム所属選手のTussleに対しても、在留資格更新手続きの妨害(情報提供の協力の拒絶、虚偽の情報の付与)を行い、Tussleも在留カードの携帯義務違反の状況に陥った。このような状況下においてy’s agency株式会社取締役の中村洋樹氏(MizuRussian)は、Daraの新たな所属先に対して、在留カードがPENTAGRAMの所有物という主張を強弁し、藤田氏の行動を追認した。 これらの行動は、チームメンバーが不道徳等の慣習的な基準に反すると運営チームがみなす行為を禁じた、LJL公式ルール(第10.2.10条)に違反しているとし、2018年2月5日、LJLは、PENTAGRAMに対して「LJL 2018 春スプリットWeek 1から5での各マッチにおいて各1ゲーム没収」、藤田氏・中村氏には「LJLおよびLJL CSへの出場停止(リーグ開催期間3ヶ月間)」というペナルティを科した。また、Dara、Tussleに対し、口頭での警告が行われた。 2月7日、PENTAGRAMはペナルティに対するお詫びを発表した。発表された文書では、今回の件の原因が「お互いの齟齬がもたらしたもの」と述べられている。また、末文において「※上記内容につきましては、ライアットゲームズ様の許可を得てリリースさせて頂いております」と記述されているが、これに関してLJLは、PENTAGRAMから独自で説明を公表するための許可であり、PENTAGRAMの意向や主張が含まれていることを認めている。 5月3日、SCARZ Burning Coreに移籍し、選手兼コーチとして活動していたDaraは引退を表明。Daraはこの件を巡るPENTAGRAMの対応により、プレーがままならないほどの精神的苦痛を受け薬を服用していること、LJL1部に昇格したもののPENTAGRAM関係者と対面することになる事実に恐怖を感じ、引退を決意したと述べている。 LJLは2017年12月の問題発覚後、2018年2月まで処分発表が遅れた原因は、関係者への調査や法的判断の検証を行ったためとしている。Daraの失望には深く共感しているものの、処分内容については客観的事実や法的判断に沿ったものであり、今後は再発防止に向けコンプライアンスの啓発をするとともに、選手への相談窓口を開設する予定であると発表した。 2018年11月30日、『League of Legends』部門の解散と中村洋樹氏(MizuRussian)の退任を公式に発表し、チームは事実上解散した。
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