チサ1600形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 03:48 UTC 版)
「国鉄チサ1600形貨車」の記事における「チサ1600形」の解説
駐留軍が自動車を大量に日本へ持ち込んだことを受け、自動車を輸送するために長物車が必要となり、当時、戦後の輸送体系の変化で余剰となっていた戦時設計車トキ900形から改造製作された車両である。 1946年(昭和21年)4月から1948年(昭和23年)にかけて400両が大宮・大井・松任・吹田・幡生・名古屋・鷹取・高砂の各工場で改造製作された。番号は以下のとおりである。 チサ1600 - チサ2203(欠番あり) 改造に際しては妻板とあおり戸を撤去し、床板は9本の荷摺木を持つ新製したものに交換し、側面には8本の柵柱を新設した。なお、台枠・走行装置・ブレーキといった下回りは種車からそのまま流用している。このためチサ1600形は種車同様三軸貨車であった。長物車にて本形式の他に三軸貨車の形式には、チ500形(361両)、チム1形(6両)、チサ100形(500両)、チサ800形(25両)、チサ1000形(300両)、チサ1300形(25両)の6形式があった。 1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正(ヨンサントオ)において同時点での在籍車16両は北海道内の限定運用車に指定され、車体側面に黄1号の帯と「道外禁止」の標記が追加され、チサ100形と混用された。 改造から数年で廃車となる車両も現れ、1971年(昭和46年)度末時点では3両にまで減少したが、1983年(昭和58年)に形式消滅した。
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