ダグラス・エンゲルバート: Augmenting Human Intellect
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「知能増幅」の記事における「ダグラス・エンゲルバート: Augmenting Human Intellect」の解説
リックライダーの研究は同時代のダグラス・エンゲルバートのものと精神的に類似していた。どちらも当時の主流のコンピュータに関する見方(計算に便利な機械)とは異なる見方を持ち、現在のコンピュータの利用形態(汎用的な人間の補助)に対する先見の明があった。 エンゲルバートは、現在の技術状態レベルが我々の情報操作能力を規定するとし、それ故に我々は新たな技術を開発し続けると論じた。従って彼は情報を直接操作するためのコンピュータベースの技術を開発する革新的な仕事を求め続け、知的作業における個人とグループのプロセスの改善を目指してきた。エンゲルバートの哲学と研究課題は1962年の研究レポートAugmenting Human Intellect: A Conceptual Frameworkに明確に示されている。彼はこれを「バイブル」と呼んでいる。ネットワーク強化知性の概念はエンゲルバートの基礎的研究が元になっている。 複雑な問題に対処するため、状況に応じた認識を得て、解決策を引き出すために人間の能力を増強する。 この点での増大した能力は、かつては複雑すぎた状況に対するより高速な理解、より良い理解、より深い理解、またかつては解決不能と思われた問題への解決策をより早く、より良く見つけ出すことなどを意味する。またここでいう複雑な状況とは、それが20分間の問題か20年間の問題かに関わらず、外交、経営、社会科学、生命科学、自然科学、法律、設計などの専門的な課題を含む。 我々は特定の状況を解決する賢いからくりについて話しているのではない。状況に対する直感、試行錯誤、曖昧さ、感覚と共に、強力な概念、効率化された用語と表記法、洗練された手法、高性能電子機器が共存する生活様式の話である
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