タキ20600形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 15:58 UTC 版)
「国鉄タキ20600形貨車」の記事における「タキ20600形」の解説
タキ20600形は1971年(昭和46年)3月20日に日立製作所にて1両(タキ20600)のみが製作された脂肪酸専用35t 積タンク車である。 所有者は日本石油輸送であり東高島駅を常備駅として運用された。その後常備駅は郡山駅へ移動した。 タンク体材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼製で35系に属し、保温のために150mm厚のウレタンを断熱材として巻きキセ(外板)を装備した。 荷役方式はタンク上部の液入管又はタンク体下部にある吐出管からの積み込み、吐出管からの下出し方式である。 1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、90(有害性物質、危険性度合3(小))が標記された。 全長は14,100mm、全幅は2,720mm、全高は3,870mm、台車中心間距離は10,000mm、自重は18.9t、換算両数は積車5.5、空車1.8である。台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 晩年には専用種別が臨時でラテックスに変更になり運用された。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時にはJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では健在であったが、2000年(平成12年)6月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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