タイにおけるムエタイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 09:33 UTC 版)
タイの地方では一般的なスポーツで、子供が習う光景もかなり見受けられる[要出典]。また祭りなどの際に、人集めの催し物として行われることが多い。年齢、体格が似たもの同士が相手として選ばれる傾向がある。 国技である上、試合は賭けの対象でもあるため八百長に対しては非常に厳しい。八百長試合が発覚すれば、当事者はタイ国内法により罰せられる。実際に八百長を疑われる試合では観客からのブーイングにより試合が成立しないこともある。村の試合では、ときに日本の相撲の花相撲的に演出が加えられた試合が行われることもある。 ムエタイのタイ国内での社会的ステータスは必ずしも高くない。これは競技が賭博の対象とされており、貧困層のスポーツと見なされているためである。 実際にバンコクの二大殿堂では、スポーツとしてではなく賭けの対象として観戦している観衆が大半を占める。そのため富裕層は、日本の親が礼儀を学ばせるために子弟に武道を学ばせるようには、ムエタイを学ぶことは滅多にない。しかし富裕層が海外留学した際、タイ出身と自己紹介するとたいていムエタイ経験を問われ、タイの文化として海外では高く評価されている事実に驚き、帰国した際にムエタイを学ぶ学生も多い。男性中心の競技で女性のプロ選手はまれだが、地方の人集めの試合なら女子児童・生徒の参加も比較的認められる。村対抗、学校対抗の試合は頻繁に行われ、賭けが少ないため、八百長が比較的少ない。さらに、国境の町などでも他国との親善試合がよく行われる。
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