ソ連軍・朝鮮保安隊などによる戦時性暴力と慰安婦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:36 UTC 版)
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ソ連(ロシア)では慰安所は設置されていないが強姦が黙認された。日本領となっていた満州や朝鮮半島に進軍してきたソ連兵は、日本人女性の強姦行為を各地で繰り返し、満洲の吉林省 敦化ではソ連軍が日本の工場の独身寮に約170名の日本人女性を監禁し強姦している(敦化事件)。大古洞開拓団(三江省 通河県)ではソ連軍による慰安婦提供の要請を受けて2名の志願慰安婦を提供した事例がある ほか、満州開拓団にソ連軍が進駐した際には兵士の妻でなく単身女性が慰安婦として提供された黒川開拓団や郡上村開拓団の例がある。(引揚者#ソ連軍占領下地域も参照) また、朝鮮人(朝鮮保安隊)も朝鮮半島の吉州郡や端川市などでソ連兵とともに非戦闘員の日本女性引揚者への集団強姦行為をおこない、強姦後に虐殺するケースもあった。このほか、中国共産党軍と朝鮮人民義勇軍による日本人虐殺事件(通化事件)では女性は強姦され、引揚列車に乗り込んできた中国共産党軍によって拉致された女性もいた。 強姦により妊娠した引揚者の女性を治療した福岡県二日市保養所の1946年(昭和21年)の記録では、相手の男性は朝鮮人28人、ソ連人8人、中国人6人、アメリカ人3人、台湾人・フィリピン人各1人であり、場所は朝鮮半島が38件と最も多く、満州4件、北支3件であった。1947年に閉鎖されるまで二日市保養所では4500件の中絶手術が行われた。ヨーコ・カワシマ・ワトキンズの自伝『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』でもソ連軍や朝鮮共産党軍に日本の市民が朝鮮半島において暴行・強姦の被害にあったことが記録されている。
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