セルティックス入団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 04:39 UTC 版)
「トム・ヘインソーン」の記事における「セルティックス入団」の解説
ボストン・セルティックスのヘッドコーチ、レッド・アワーバックはヘインソーンの同期にあたるビル・ラッセルには非常に大きな関心を示し、彼を獲得するためにあらゆる労力を惜しまなかったが、ヘインソーンに対してはそれほど大きな可能性を感じていなかった。アワーバックとセルティックスはチーム近郊の選手を指名できる地域指名を使ってヘインソーンを指名するものの、ヘインソーン自身もNBA入りにはさして興味を示さず、ボブ・クージーの助言を受けなければセルティックスに入団しなかった可能性もあった。 先見の明があり、数々の名選手を発掘してきたアワーバックだが、ヘインソーンへの評価に限っては、彼は誤った判断を下していた。彼はルーキーイヤーから目覚しい活躍を見せ、全72試合に出場して16.2得点9.8リバウンドを記録し、アワーバックに嬉しい誤算をもたらしたのである。同期のビル・ラッセルとヘインソーンは脅威の新人としてセルティックスのインサイドを固め、ディフェンスに特化したラッセルに対し、ヘインソーンはオフェンスを担当するバランスの良い配置となり、以後セルティックスはインサイドで他のチームに大きなアドバンテージを持つようになった。新人王レース最大のライバルは、相棒のラッセルだったが、ラッセルはメルボルン五輪出場のため24試合を欠場したため、ヘインソーンが新人王を獲得した。またルーキーにしてオールスターにも選ばれている。ボブ・クージーにビル・シャーマン、フランク・ラムジーの古参の選手に、ラッセル、ヘインソーンが加わったセルティックスはプレーオフを勝ち抜いてファイナルに進出し、セントルイス・ホークスを破って初優勝を果たした。このシリーズは第7戦までもつれる接戦だったが、ヘインソーンは第7戦で37得点23リバウンドをあげる大活躍を見せている。なお、前述のセルティックスの選手はいずれも将来殿堂入りを果たしており、彼らの背番号は全てセルティックスの永久欠番となっている。セルティックスはラッセルとヘインソーンの加入により、空前絶後の黄金期を迎えるのである。
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