スリガオ海峡の夜戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/02 19:46 UTC 版)
「ミネアポリス (重巡洋艦)」の記事における「スリガオ海峡の夜戦」の解説
日本艦隊は、3方向から艦隊を進撃させてレイテ湾を目指した。レイテ沖海戦である。ミネアポリスは第77部隊(ジェシー・B・オルデンドルフ少将)の一艦として、南方からの敵の侵入を防ぐため、スリガオ海峡に展開した。やがて、西村祥治中将の艦隊が接近。10月25日未明、魚雷艇隊は西村艦隊と接触。次いで駆逐艦群が突撃して戦艦扶桑と駆逐艦朝雲、山雲、満潮を撃沈した。残るは戦艦山城、重巡洋艦最上、駆逐艦時雨だけになっていた。この時点でオルデンドルフ少将は、第77部隊の弾薬事情が多少心細いことを知り、効果的に弾薬を使うため戦艦・巡洋艦部隊を三分した。ミネアポリスはオルデンドルフ少将の旗艦ルイビル (USS Louisville, CA-28) らとともに二段目に配備された。背後の三段目には真珠湾から甦った戦艦群がおり、オルデンドルフ少将は丁字戦法を採用して一気の砲撃で決着をつけようとした。ルイビルのレーダー探知を元に一斉砲撃が始まった。西村艦隊の残存艦は袋叩きにされ、山城は西村中将とともに海に消え、最上は脱出に成功したが最終的には撃沈された。時雨のみ生還して西村艦隊は全滅。戦艦同士の最後の砲戦はオルデンドルフ少将の完勝に終わった。スリガオの夜戦の後のミネアポリスは、フィリピン水域で第38任務部隊(ミッチャー中将)の護衛と艦砲射撃を交互に行った。
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