スカンディナヴィア通貨同盟とは? わかりやすく解説

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スカンディナヴィア通貨同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 04:48 UTC 版)

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スカンディナヴィア通貨同盟(スカンディナヴィアつうかどうめい、スウェーデン語: Skandinaviska myntunionenデンマーク語: Skandinaviske møntunionノルウェー語: Skandinaviske myntunion)は、スウェーデンデンマーク1873年5月5日に締結した通貨同盟。両国の通貨を金に固定した

スウェーデンとの同君連合を形成したノルウェーはそれから2年後に通貨同盟に参加した。

概要

2.48クローネ(クローナ)/1グラム、あるいは金0.403グラム/クローネで固定された[1]。3国の通貨単位は1クローネ(クローナ) = 1/2デンマークリクスダラー英語版 = 1/4ノルウェーターラー = 1スウェーデンリクスダラー英語版と等価とされた。スカンディナヴィア通貨同盟は、汎スカンディナヴィア主義で数少ない成功例の一つである。

スカンディナヴィア通貨同盟により為替レートは固定されたことから、参加3国はそれぞれ別々の通貨を発行していた。通貨同盟発足時に予見されていなかったことだが、事実上の法定通貨と同等のものとして、3国の通貨が別々に発行する状況となった。

この通貨同盟により、スウェーデンは通貨の名称をスウェーデンリクスダラーからスウェーデン・クローナに変更した。クローネ(krone)ないしクローナ(krona)の語源は、に由来し、綴りの相違は北ゲルマン語群におけるずれに過ぎない。

1905年にノルウェーがスウェーデンとの同君連合を解消し独立しても、通貨同盟は存続し続けた。1914年第一次世界大戦が勃発すると、通貨同盟は終わりを告げた。スウェーデンは1914年8月2日に金本位制から離脱し、変動相場制に移行した。

通貨同盟締結期間中、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの3国は同じ通貨を利用していたが、通貨同盟を解消すると、各通貨相互の連動がなくなった。1918年アイスランドがデンマークから同君連合として独立すると、アイスランド・クローナデンマーク・クローネから派生してできた通貨であった。なお、アイスランドは1944年にデンマークから共和国として独立した。

脚注

関連項目

通貨同盟
経済
中央銀行
通貨同盟結成以前の通貨
通貨同盟崩壊後の通貨

スカンディナヴィア通貨同盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 05:41 UTC 版)

北欧史」の記事における「スカンディナヴィア通貨同盟」の解説

スカンディナヴィア通貨同盟は1873年5月5日デンマークとスウェーデンによって結成され通貨同盟であり、通貨金本位制に対して固定し互いに額面等価とした。スウェーデンとの連合にあった ノルウェー2年後1875年通貨同盟参加し、金に対してデンマークとスウェーデンと同じ水準通貨固定した。この通貨同盟19世紀政治的汎スカンディナヴィア主義運動の数少ない実体的な結果一つであった通貨同盟固定為替相場であり、金融面で安定性もたらしたが、加盟国それぞれ個別通貨発行続けた予見されていたことであるかどうかは別として、その安全性認識されると、形式上異なったそれぞれの通貨が、実際に法定通貨同様にこの地域全体通用するという状況つながった1914年第一次世界大戦の勃発通貨同盟終結させた。スウェーデン金本位制1914年8月2日放棄し固定相場廃止されて、通貨自由な流通終わった

※この「スカンディナヴィア通貨同盟」の解説は、「北欧史」の解説の一部です。
「スカンディナヴィア通貨同盟」を含む「北欧史」の記事については、「北欧史」の概要を参照ください。

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