ジライ国主軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 00:32 UTC 版)
ジライ カナン自治区の現国主。元はカナンの発展助力を名目に宮殿に出入りし鉱山の買い取りや製鉄所の建設を行っていたが、本編2年前にボルやソウビを中心とした私兵団を作り上げて前国主一族を掃討し、新しい国主に収まった。その後は連座制や密告制度などで恐怖政治を行ったが、真の狙いは反抗した者を全て鉱山に連行して労働力として酷使し、大砲などの武器を作り上げ近隣諸国に売り捌いて利益を得る死の商人となることだった。卑劣な極悪人ではあるが、自分の寝室に反逆者が乗り込んできても慌てず逆に威圧したり、最後まで諦めず逃亡しようとするなど、並々ならぬ胆力の持ち主でもある。 最終的には皇帝陛下らの判断に委ねるという政治的配慮により、戦いの末に死亡したボルやソウビとは異なり、生け捕りにされた。 ボル 国主軍を統括する将軍。見ただけで相手の技を習得し、どう鍛えれば自分の望む能力を引き出せるのか自然とわかる天賦の拳才を持つ。必殺技は硬気功で強化した肉体で渾身の突きを放つ「穿孔破」。オウドウと並んでチンミが「雷神」の使用を決意した相手であり、シリーズ屈指の強敵。 元は孤高の武術家として名を馳せたが、あまりの強さに対戦相手も見つからなくなっていたところをジライにスカウトされて彼の将軍となった。以降は戦いの中で倒した敵の“数”で自分の力を計るようになっていたが、心の奥底では対等の敵との死力を尽くした闘いを求めており、自分に匹敵する実力を持つチンミの登場に歓喜する。チンミとの対戦では終始チンミを圧倒し、チンミの使用した通背拳や雷神まで身に付けてしまう凄まじい実力を見せた。雷神の気功強化の点穴でさらなる威力を引き出した穿孔破で城壁を破壊し、落下してきたチンミに止めを刺そうとしたが、チンミが最後の力を振り絞って瓦礫を蹴って加速したことでタイミングを外され、カウンターの体当たりを受けて城外の森に転落する。戦いが終結した後のホウジュン達の捜索により森で瀕死の重傷を負った状態で発見されるが、他者の手にかかることを嫌い自分自身に穿孔破を打ち込んで自害した。なおこれは、ボルの信念に基づく行動というだけではなく、敵対関係にあったホウジュンから「彼女の身内である、前国主一族の敵である自分を討つ機会を奪い取る」という、彼なりの「敵に一矢報いる」というものであった。 チンミに対する執念は並々ならぬものがあり、ジライの取引相手から彼にも内密に誘いの声を掛けられても、それを断ってまで戦いに向かうほどであった。 ソウビ 憲兵隊隊長。剣と紐の先に錘のついた暗器を組み合わせ、さらには地形まで利用したトリッキーな戦法を駆使する。カナンに侵入して以降、幾度と無く自分を出し抜いてみせたチンミを「最高の獲物」として付け狙うようになる。渡り廊下での決闘で敗北して落下しそうになった際に最後の暗器を自分を引き上げるために使うか、一か八かチンミの命を狙うかの選択で後者を選び、最後まで狩人としての矜持を貫いて落下していった。 後に、『鉄拳チンミLegends』の暗殺者編において、彼の出自と思わぬ因縁が判明し、さらにはチンミと戦った時点で既に過去の因縁からジライやボルとの件とは関係なく命が狙われていたといった、数々の裏事情も判明する。
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