コンピュータにおけるベンチマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/19 15:29 UTC 版)
「ベンチマーク」の記事における「コンピュータにおけるベンチマーク」の解説
コンピュータの分野においては、コンピュータシステムのハードウェアやソフトウェアの性能を測定するための指標のことを指す。ひとつあるいは複数のプログラムを実行した結果をベンチマークスコアと呼び、ある対象に関する相対的な性能を表す指標として用いられる。また、ベンチマークスコアを測定するための特別なプログラム(ベンチマーキングプログラム)自体をベンチマークと呼ぶこともある。著名なベンチマーキングプログラムとしてHPC性能を測るLINPACKや、データベース処理の性能を測定するTPC、DirectXにより3DCGの性能を測る3DMarkなどがある。 その他、ハードウェアの3D機能を高度に駆使し、十分な動作速度を確保するための要求スペックが高いパソコン用のゲームソフトやオンラインゲームでは、動作の確認と宣伝を主目的として、メーカーがゲーム素材を利用したベンチマークソフトや体験版を制作し、配布することもみられている。 ベンチマークは、異なる部品構成やアーキテクチャを持ちスペックなどによる直接的な性能比較ができないシステムの間において、様々な観点で性能を比較する手段を提供する。またベンチマーク結果を集計しグラフ化や比較が可能なウェブサイトも多数存在している。レタッチソフトなどビデオカードのGPUに依存した機能があるソフトウェアではインストール前に自身のハードウェアで利用できる機能を把握したり、適切な機材へ変更する際の指針となる。AdobeはPhotoshopに対応したGPUの最小要件に関しては、ベンチマーク結果を集計したサイトを参照するように誘導している。 日本語において「ベンチマークスコアを測定する」ことを俗に「ベンチマークを取る」と表することがあるが、これはなんらかの値を記録することを「記録を取る」「データを取る」と呼ぶ慣習からきている。
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