コンピュータにおけるビープ音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 13:01 UTC 版)
「ビープ音」の記事における「コンピュータにおけるビープ音」の解説
端末は、ベル文字(ASCIIで0x07)を受信するとビープ音を鳴らす。 コンピュータにおいて最も原始的な音声出力と位置づけられ、通常は単音の矩形波である。電源投入時や、稼働中にエラーが発生した場合などに使われる。この音はBIOSなどコンピュータのハードウェアで出されるため、OSの主機能をつかさどるカーネルの動作不良でも鳴らすことができ、動作の上では致命的なエラーの際にも鳴らすことが可能である。ただしプログラム的には、直接的にシステムに働き掛けて鳴らすことも可能で、必ずしもビープ音が致命的なエラーを意味するわけではない。 実装はさまざまであり、I/Oの状態が直接HighとLowを示すものもあれば、一定の周波数を発声するもの、任意の周波数を出力できある機種などがある。PC-9801 VM以降用『ソーサリアン』などビープ音でBGMを演奏したゲームソフトも存在する。またコンピュータウイルスが演奏したヤンキードゥードゥルなどもよく知られている。黎明期には周波数を時分割し、繰り返すことで和音を発声するソフトウェアなども存在した。 現在のパーソナルコンピュータ市場の中心であるPC/AT互換機では、多彩な拡張カードを自由に組み合わせられることが特徴となっており、起動時の障害などのエラーコードのため、多くの機種でブザー、若しくはスピーカー出力のピンヘッダが用意されており、必ずしもマザーボード単体では音は鳴らない。チップセットに出力のための回路が組み込まれる前のマザーボードには、マザーボード単体で使える音声出力はビープ音のみのものがあり、そのような機種で音声出力をするためには、別途サウンドカードの増設を必要とした。
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