コルリとは? わかりやすく解説

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こ‐るり【小瑠璃】

読み方:こるり

ヒタキ科ノゴマ属の全長14センチくらい。雄は背面鮮やかな青色で、腹面は白い。雌は上面が緑褐色コマドリ似た声で鳴く日本では夏鳥。《 夏》「歯朶(しだ)くらし—のこゑのまろびくる/秋桜子


小瑠璃

読み方:コルリ(koruri

ヒタキ科渡り鳥

学名 Erithacus cyane


小瑠璃

読み方:コルリ(koruri

ツグミ科オオルリより細身体形

季節

分類 動物


コルリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 04:31 UTC 版)

コルリ
コルリ Luscinia cyane
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
: ヒタキ科 Muscicapidae
: Larvivora
: コルリ L. cyane
学名
Larvivora cyane (Pallas, 1776)[1][2]
シノニム

Luscinia cyane[1]

和名
コルリ[3]
英名
Siberian blue robin[1][2][3]

コルリ (Larvivora cyane) は、鳥綱スズメ目ヒタキ科Larvivora属に分類される鳥類

分布

インド北東部、インドネシアスマトラ島ボルネオ島)、カザフスタンカンボジアシンガポールタイ王国大韓民国中華人民共和国朝鮮民主主義人民共和国、日本、ネパールフィリピンブルネイベトナムマレーシアミャンマー南部、ラオスロシア南東部。

夏季に中華人民共和国北東部、日本、ロシア南東部、朝鮮半島で繁殖し、冬季になると中華人民共和国南部や東南アジアへ南下し越冬する。日本では繁殖のため北海道本州中部以北に飛来する夏鳥。

形態

全長14センチメートル。

オスの成鳥は上面は暗青色、下面が白い羽毛で覆われる。種小名cyaneは「暗青色の」の意。体側面は青みがかる。眼先から胸部体側面にかけて黒い筋模様が入る。メスは上面と胸部が緑褐色、腹部が白い羽毛で覆われる。多くの個体は肩羽や腰、尾羽が青みがかる。

分類

2020年の時点でIOC World Bird Listなどでは、アカヒゲコマドリシマゴマなどとLarvivora属を構成する説を採用している[2]

以下の亜種の分類・分布は、IOC World Bird List(v 10.2)に従う[2]

Larvivora cyane cyane (Pallas, 1776)
中華人民共和国北東部、シベリア東部、朝鮮半島
Larvivora cyane bochaiensis Shulpin, 1928
モンゴル北部、シベリア中南部
Larvivora cyane nechaevi (Red'kin, 2006)
日本、サハリン、千島列島南部

生態

低山地から亜高山帯にかけてのササなどの下草が生い茂った落葉広葉樹林や混交林に生息する。群れは形成せず単独で生活する。

食性は動物食で、主に昆虫を食べる。主に地表で獲物を捕食する。

繁殖形態は卵生。繁殖期に縄張りを形成する。倒木の下などに枯葉や根などでお椀状の巣を作り、5月から7月に1回に4-6個の卵を産む。メスのみが抱卵する。ジュウイチ托卵の対象とされることがある [4]

脚注

出典

  1. ^ a b c d BirdLife International. 2016. Larvivora cyane. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22709730A94221078. doi:10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22709730A94221078.en, Downloaded on 22 August 2020.
  2. ^ a b c d Chats, Old World flycatchers, Gill, F & D Donsker (Eds). 2020. IOC World Bird List (v10.2). doi:10.14344/IOC.ML.10.2, (Downloaded 22 August 2020)
  3. ^ a b 日本鳥学会「コルリ」『日本鳥類目録 改訂第7版』日本鳥学会(目録編集委員会)編、日本鳥学会、2012年、324頁
  4. ^ 百科事典マイペディアの解説『コルリ』 - コトバンク
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社、1984年、32、61、196頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科9 鳥III』、平凡社、1986年、154頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、455頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、52頁。
  • 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版、2004年、181頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会、2007年、238-239頁。
  • 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、山と渓谷社、2008年、87頁。

関連項目



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