クロスコード・ゲーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 09:20 UTC 版)
「ラグビーリーグとラグビーユニオンの比較」の記事における「クロスコード・ゲーム」の解説
1909年、新しい「北部連合」のコードがまだ始まったばかりの頃、カンガルーズとワラビーズとの試合がおよそ2万人の観客の前でプレーされた。この試合はラグビーリーグ側(カンガルーズ)が29対26で勝利した。第一次世界大戦中に戦時緊急リーグが中断されると、リーズ・ラグビーリーグは1917年にプリマスからの王立海軍基地チームと1回限りの試合をプレーするためラグビーユニオンに戻った。クリマススにはさらに2試合が企画され、ユニオンルールで行われたクリスマスイブの試合では海軍チームが9対3で勝利し、12月28日の行われたリーグルールの試合でも24対3で勝利した。第二次世界大戦中、RFUは、ラグビーリーグ選手がラグビーユニオンをプレーすることへの制限を緩和した。1943年、北方司令部(英語版)陸軍ラグビーリーグチームが、ヘディングリーで行われたラグビーユニオンルールの試合で、北方司令部ユニオンチームを18対11で破った。翌年、三軍連合ラグビーリーグチームが、ブラッドフォードで行われたラグビーユニオンルールの試合で。三軍連合ラグビーユニオンチームを15対10で破った。1996年までにプレーされたリーグ対ユニオンの試合はこれらだけであった。 両スポーツがプロフェッショナルになり、ユニオンチームとリーグチームとの間の試合がプレーされるようになった。1996年5月、それぞれイングランドにおけるユニオンとリーグのトップクラブであるバース・ラグビーとウィガンRLFCは2つのラグビーコードで対戦して歴史を作った。リーグルールの下でプレーされた第一試合はウィガンが82対6で勝利し、ユニオンルールの下での第二試合はバースが44対19で勝利した。それ以来、ユニオンあるいはリーグルールを使ったユニオンチームとリーグチームとの試合が行われるようになり、一部の場合は前後半でコードを変えてプレーされることもある。 1996年の歴史的な2番勝負以後、ユニオンとリーグを一緒にまとめようという同様の企てが1つだけあった。2003年1月、セント・ヘレンズ(リーグ)はセール(ユニオン)と対戦した。前半はリーグルール、後半はユニオンルールが採用された。どう見てもまだアマチュアチームだったバースとは異なり、セールは10年の間プロフェッショナリズムの恩恵にあずかり、ラグビーリーグにおいて必要とされる絶えず続くタックルに順応するために必要な強さとフィットネスを向上させていた。セールは、セント・ヘレンズのホームスタジアムであるノウズリー・ロードの熱烈な観客の前で最終的に41対39のスコアで勝者となった。
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