クハ60形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 19:25 UTC 版)
「豊川鉄道・鳳来寺鉄道・田口鉄道の電車」の記事における「クハ60形」の解説
クハ60形は、1927年に増備されたモハ20形と同形の全鋼製制御車で、豊川鉄道向けに2両が川崎造船所で製造されたものである。当初は付随車で、附22形(サハ22・23)と称していたが、1937年(昭和12年)6月に、制御機器を搭載して両運転台式の制御車となり、クハ60形(61・62)に改称された。 国有化後も豊橋機関区にあって飯田線で使用されたが、モハ80形を再び両運転台とするため、1947年(昭和22年)11月および1948年4月に後位運転台が撤去された。さらに1950年2月には、従来辰野向きであったものを豊橋向きに転向している。その後、1951年12月に61、1952年4月に62が宇部電車区へ転じ、宇部・小野田線用となった。さらに1953年2月に61が、翌3月に62が揃って府中町電車区に転属し、福塩線用となった。同年6月1日付で車両形式称号規程が改正されてクハ5600形に改称され、5600・5601に改番された。 5600は形態的な変化が少なく、ほぼ原形のまま使用されたが、5601は更新修繕によって、前位側運転台の両側面に乗務員扉を設置し、屋根上の通風器をグローブ式に改めた。運転台撤去側の貫通路は整備されていない。1956年3月に5600が、1959年3月に5601が廃車され、5600は三岐鉄道、5601は総武流山電鉄に譲渡された。
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