カローラ・スパシオ
初代モデルは、1997年1月発売。スパシオとはイタリア語のspazio(空間。英語のspaceにあたる単語)からとった造語である。カローラ・スプリンターのシャシーを利用してつくった新コンセプトのミニバンで、2405mmのホイールベースは同一。シート配置は2列・4人乗りと、2列目を2人乗りとした3列・6人乗りがあった。助手席は回転対座機構付き。セカンドシートに取り外し可能な子供用シートを採用したことも注目を集めた。日本車としては初採用。エンジンは直4・DOHC・16バルブの1.6Lで、駆動方式はFF。タイヤ空気圧警報装置を全車に標準装備したことも話題となった。
97年7月、それまでの2列シート4人乗りと3列6人乗り(子供用含む)に加え、2列5人乗りを追加、4WD車も設定。さらに99年4月にマイナーチェンジ、内外装のリフレッシュとブレーキアシストの標準装備化を実施した。
2001年5月、2代目がデビューした。カローラのプラットフォームを使った兄弟車だが、アイデア満載のモノフォルムシルエット、トール2BOXに変身。全体的には、旧型に比べて全長で+55mm(4240mm)、全幅で+5mm(1695mm)と大きくなったが、全高は-10mm(1610mm)でやや背が低くなった。ホイールベースは135mm延びて2600mmになり、ゆとりの室内長(+140mm/2400mm)確保に役立った。セカンドシートは150mmの前後スライドが可能でリクライニング機構付き。旧型発表当時は2列目のお子様シートが話題になったが、2代目では3列目シートに工夫を凝らした。クッション部にネット表皮材を採用した薄型シートで2人掛けだが、格納性を配慮したところがミソ。
エンジンは1.5L、1.8LのVVT-i付きになり、それに4速スーパーECTを組み合わせる。7月にビスカスカップリングを採用した4WD車を追加。こちらは1.8Lエンジンだけの設定で、ミッションは4速ATが忖く。
2003年4月、マイナーチェンジ実施。外観ではフロントグリルとフロントバンパーを一体化、外板色と同色の塗装を施すようになった。リヤコンビネーションランプに低消費電力のLEDを採用した。ボディカラーに新色5色を加え、全8色になった。内装色にもダークグレーを追加、2色に。シートとドアトリム表皮にも変更があった。一部車種にエンジンイモビライザーシステムやスマートドアロックを標準装備した。ブラインドコーナーモニターやG-BOOK対応ナビもオプションで付けられる。全タイプ、超-低排出ガス規定を満たし、新規登録の際の税率軽減対象車となった。
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