カメラ回転方式とは? わかりやすく解説

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カメラ回転方式(フィルム式)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:30 UTC 版)

パノラマカメラ」の記事における「カメラ回転方式(フィルム式)」の解説

1857年10月6日イギリスのM・ガレラ(M. Garella )が360度画角を持つパノラマカメラ特許取っているが、これは考案だけで実用化には至らなかった。 1862年9月5日ジョン・R・ジョンソンジョン・A・ハリソン特許取得した。これに基づいて後に「パンタスコーピック・カメラ」が発売された。 1904年アメリカウィリアム・J・ジョンストンアメリカ特許取得、すぐにロチェスター・パノラミック・カメラ(Rochester Panoramic Camera )がサーカット(Cirkut )カメラ開発し業務用パノラマカメラ定番となった1905年にはロチェスター・パノラミック・カメラはセンチュリー・カメラに合併され、センチュリー・カメラは1907年コダック合併され1905年からはフォルマー&シュウィング部門での生産となった。現在でもコダックはサーカットカメラ専用フィルム生産していて、現役カメラとして使われている。 同様の機構持ち、より小型個人向けカメラとしては、スイスSeitz社のRoundShotがある。これは135フィルム120フィルム使っている。 構造は、普通のカメラ水平に360度回転するものと言えるが、フィルム前に縦のスリットがあり、レンズ焦点距離回転角に応じてフィルム巻き取られる、という点が特殊である。フィルム面が円筒状になるため画像が歪むが、そのまま見られる画質は、5インチ幅のフィルム使った場合横幅30インチにもなり、非常に良い画角は、円周魚眼レンズ使った場合天頂まで撮れるが、下方向三脚写り込むのは避けられないまた、フィルム前にスリットがあることから、暗い環境では非常に長い撮影時間を要する。したがって、動く物体変形したり、ぶれたり、消えるという問題がある。 これの変形としてカメラ中心からずらし、レンズ中心に向け、中心点には被写体として景色代わりに小さなものを置く方法がある。たとえば人間の顔被写体とすれば写真は顔の皮を剥いて広げたうになる。つまり360度すべてを同時に見ることができる。ただし、被写体には凹凸があるので、焦点を合わせるのが困難になる

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カメラ回転方式(電子式)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:30 UTC 版)

パノラマカメラ」の記事における「カメラ回転方式(電子式)」の解説

上記のカメラ回転方式のパノラマカメラフィルムCCD等の撮像素子置き換えたもので、アメリカPanoscan社のPanoscan等がある。 機械的な構造は、平面的な撮像素子内蔵した通常のデジタルカメラより、直線的な撮像素子内蔵したスキャナに近い。 その他の特徴は、フィルム式のカメラ回転方式に準ずる画質はよいが、暗い環境撮影できないのが難点である。

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