オリジナル・カーター・ファミリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 06:22 UTC 版)
「メイベル・カーター」の記事における「オリジナル・カーター・ファミリー」の解説
「オリジナル・カーター・ファミリー」という呼び方は、実はオリジナルのグループが解散する数年前にメキシコ国境のラジオ局で番組を持っていた時期に使われていた。どうやら、ほかのグループが「カーター・ファミリー」という名称を使用していたので、自分たちのトリオとの区別を明確にするために「オリジナル」を付け加えていた。その後、「オリジナル・カーター・ファミリー」という名称はオリジナルのトリオと、グループの後の形態、特にメイベルと娘たちによるものとを区別するのに役立った。メイベル・カーターはオリジナル・カーター・ファミリーと1926年ごろからグループが公式に解散した1943年ごろまで協力して、個人的な出演やラジオ番組への出演および商業レコーディングを行っていた。グループは一回目のジミー・ロジャース・メモリアル・フェスティバルのために1953年5月に再結成した。プログラムの持ち時間に、A.P.カーターのM.C.で2曲を歌った。この演奏は家庭用の映画カメラで記録されていたが、フィルムが保管中に劣化してしまった。しかし、音声記録は残っている。メイベルは一家が1927年に録音した最初の6曲のうち、2曲か3曲でハーモニーを歌っている。彼女のボーカルは、はじめは目立たないものだったが、次第に重要な役割を果たすようになった。トリオ全員でハーモニーを奏でることも日常的になった。メイベルとサラ・カーターは、しばしばA.P.とデュエットで歌った。 二人は1937年に普通とは異なるコール・アンド・レスポンスのボーカルアレンジで二人の声を対等に扱った "Hello Stranger" のデュエットを録音した。メイベルは、グループの1940年の "I'll Never Forsake You" のレコーディングで、すべてのヴァースの歌いだしのフレーズを歌った。グループの最後の商業レコーディングセッションでは、メイベルの声が "Why Do You Cry Little Darling"、"You Tied a Love Knot in My Heart"、"You're Gonna be Sorry You let Me Down" と言った曲ではサラの声に対してわずかに支配的だった。ラジオ番組では、メイベルがリード・パートを歌うことは滅多になかったが、ときどきソロで演奏したり歌ったりしていた。1960年代の半ばから1970年代の前半にかけて、メイベルとサラは定期的に再会し、個人的な出演やテレビの仕事をしていた。二人はこの時期にもコロムビアのアルバムを録音していた。
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