エル・ヒガンテとは? わかりやすく解説

エル・ヒガンテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/02 03:45 UTC 版)

エル・ヒガンテ
デビュー前のゴンサレス(1988年)
プロフィール
リングネーム エル・ヒガンテ
ジャイアント・ゴンザレス
本名 ホルヘ・ゴンサレス
ニックネーム 超巨人
動くアンデス
身長 231cm[1]
体重 197kg[1]
誕生日 1966年1月31日
死亡日 (2010-09-22) 2010年9月22日(44歳没)
出身地 アルゼンチン
フォルモサ州
エル・コロラドスペイン語版
スポーツ歴 バスケットボール
トレーナー ヒロ・マツダ[2]
デビュー 1989年
引退 1996年
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エル・ヒガンテEl Gigante)ことホルヘ・ゴンサレスJorge González1966年1月31日 - 2010年9月22日)は、アルゼンチン出身のプロレスラー

WWFにおけるジャイアント・ゴンザレスGiant Gonzales)のリングネームでも知られる。日本では、大巨人アンドレ・ザ・ジャイアントを超える長身から「超巨人」、またプリモ・カルネラのニックネーム「動くアルプス」にあやかり、南アメリカ出身であることから「動くアンデス」などの異名で呼ばれた。

来歴

両親ともに普通の体格であったが、出生時に体重が6000グラムあり、身長も10歳で175cm、14歳で193cm、16歳で2メートルを超えた[3]

母国アルゼンチンでは歴代最高の身長を持つバスケットボール選手として活躍[4]ナショナル選抜チームに所属し、1986年FIBA世界選手権にも出場した[4]1988年NBAドラフトの第3巡でアトランタ・ホークスに指名されるが、NBAのレベルに達することができずに廃業[4](膝の負傷による引退とも本人は語っている[3])。ホークスと同じくテッド・ターナーが所有していたWCWのジム・ハード副社長およびジム・ロスのスカウトにより、プロレスラーに転向することとなった[5]

当時WCWのブッカーでもあったヒロ・マツダのもとでトレーニングを積み、1990年5月のPPV "Capital Combat" にてファンの前で紹介された後、同年7月7日にメリーランド州ボルチモアで開催された『グレート・アメリカン・バッシュ'90』にてデビューを果たす[2]スペイン語で「ザ・ジャイアント」を意味するエル・ヒガンテリングネームに、当日はポール・オーンドーフ&ジャンクヤード・ドッグとのトリオでフォー・ホースメンアーン・アンダーソンバリー・ウインダムシッド・ビシャス)と対戦した[6]。WCWではデビュー以来ベビーフェイスのポジションで活動、アンドレ・ザ・ジャイアント以上の巨人レスラーとして注目を集め、1991年は2月から6月にかけてリック・フレアーNWA世界ヘビー級王座に再三挑戦している[7]

1991年3月21日には新日本プロレス東京ドーム大会『'91スターケードin闘強導夢』に初来日、ビッグ・キャット・ヒューズを一蹴した[2]。以降も新日本プロレスに特別参加の扱いで度々参戦して、同年8月の再来日では獣神サンダー・ライガーと凸凹タッグを結成[8]1992年1月4日の東京ドーム大会ではビッグバン・ベイダーと対戦している[9]

1993年ジャイアント・ゴンザレスと改名してWWFに移籍。ハービー・ウィップルマンマネージャーに付けてヒールに転向し、1月24日の『ロイヤルランブル'93』のランブル戦に筋肉柄の全身タイツという異様なコスチュームで乱入、ジ・アンダーテイカーを急襲した。以後、アンダーテイカーとの抗争アングルが展開され、4月4日の『レッスルマニアIX』ではクロロホルムを使ってアンダーテイカーを昏睡状態にさせた[1][10]。しかし、8月30日の『サマースラム'93』での決着戦でアンダーテイカーに敗れ、試合後にウィップルマンと決別してベビーフェイスに転向。その後はアダム・ボムとの抗争が予定されていたが、10月にWWFを離脱した[1]

WWF退団後はリングネームをエル・ヒガンテに戻し、1994年5月1日、新日本プロレスの福岡ドーム大会に来日して安田忠夫に勝利。以降は日本を主戦場とし、1995年2月8日には仙台グレート・ムタと対戦した。同年12月はWARに参戦、北尾光司とのタッグや天龍源一郎との対決も実現した[2]

1996年坐骨神経痛のため引退してアルゼンチンに帰国[5]。晩年は糖尿病との闘病を続け、車椅子での生活を送っていた[11]2010年9月22日、サン・マルティンの病院にて死去。44歳没。

得意技

脚注

  1. ^ a b c d Wrestler Profiles: Giant Gonzales”. Online World of Wrestling. 2010年9月26日閲覧。
  2. ^ a b c d 『新日本プロレス 来日外国人選手 PERFECTカタログ』P28(2002年、日本スポーツ出版社
  3. ^ a b 週刊ゴング」第319巻、日本スポーツ出版社、1990年。 
  4. ^ a b c “Adiós al Gigante González, un personaje de leyenda del básquet argentino” (Spanish). Clarín.com. http://www.clarin.com/deportes/Murio-Jorge-Gigante-Gonzalez-basquetbol_0_341366126.html 2010年9月24日閲覧。 
  5. ^ a b Former WWE Star Giant Gonzalez Passes Away”. All Wrestling.com (2010年9月25日). 2018年12月24日閲覧。
  6. ^ WCW The Great American Bash 1990 Results”. ProWrestling History.com. 2010年9月26日閲覧。
  7. ^ The Records of NWA World Heavyweight Championship Matches 1991”. Wrestling-Titles.com. 2010年9月26日閲覧。
  8. ^ The NJPW matches fought by Giant González in 1991”. Wrestlingdata.com. 2018年12月24日閲覧。
  9. ^ NJPW/WCW Starrcade 1992 in Tokyo Dome”. Cagematch.net. 2018年12月24日閲覧。
  10. ^ WWF WrestleMania IX Results”. ProWrestling History.com. 2010年9月26日閲覧。
  11. ^ Former Wrestling Superstar Giant Gonzalez Dies at 44”. Fox News.com (2010年9月28日). 2018年12月24日閲覧。

外部リンク


エルヒガンテ(El Gigante)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 17:55 UTC 版)

プラーガ」の記事における「エルヒガンテ(El Gigante)」の解説

プラーガ寄生され人間遺伝子操作施した結果、「巨人」の名のごとき異様な巨体変貌したもの。その身長2階建ての家屋ほどもある。圧倒的なパワー耐久力持ち強烈なパンチ体当たり繰り出すほか、出現する個体大岩投げ飛ばし立ち木引き抜いて振り回す。しかし、知能皆無同族ガナードにさえ襲い掛かるほど凶暴化したため生み出されたのはわずか数体のみ。耐久力にも限界があり、それ以上ダメージを受けると膝をついて動き止め弱点寄生体再生のために活発化し、背中から露出する出現する個体皮膚が薄い灰色だが、古城地下ではより耐久力増した赤色皮膚の個体が2体同時に登場する

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