エルデイ王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 17:02 UTC 版)
マヴァール帝国の東南に位置する王国。首都はブラッショー。帝国との関係は非常に険悪であり、武力抗争は百数度にも及ぶ、住民同士の釣り場の諍いが戦争にまで発展したケースもある。アルパード帝の治世の頃にはすでに存在しており、マヴァール帝国とは元々同じ民族の可能性が高く、言語もほぼ同じである。なお、エルデイとはトランシルヴァニアのハンガリー語名でもある。 九柱将軍(ナインポラトス) 王国軍の9人の最高級指揮官。遠征軍司令官、国都防御司令官、近衛軍団長、国軍総帥といった最重要の軍職を占める。ラザールのように特命全権大使といった外交畑の要職にも就任できる。王国を支える9本の柱、中央と8方角の柱に擬せられるが、象徴的なもので実際に配置されるわけではない。 ジグモンド七世 エルデイ王国の国王。40代前半。偉大な英雄という柄ではないが、それなりの器量と才幹を備え、乱世の人君としての野心も持つ。 ミロスラフ 九柱将軍の一柱。60代の老人。老練をもって鳴る王国随一の宿将。高齢のためか軍略に衰えを見せているが、襟度までは失っていない。ミハイ峡谷との戦いでラザールの補佐を受けてから彼を支持する。 ラザール 九柱将軍の一柱。24歳。若年ながら才幹を国王に認められて、九柱将軍に列せられる。右頬に細長い傷があり、興奮すると赤く浮き上がる人相を持つ。マヴァール帝国の駐箚大使として赴き、対マヴァールの首謀をなすが、それは国益ではなく、自身の栄達と野望を成就させるためである。 オルブラヒト 九柱将軍の一柱。36歳。文人めいた温和な風貌とは裏腹に、王国全軍に冠絶する猛将で、陣頭に立てば兵士の士気を3割がた増大させるという。かつてマヴァールとの戦闘で、毒矢を受けた右腕を自ら斬り落とし不具となる。その経緯から、隻腕将軍(ヴァンデーリアン)の異名を持つ。近年は近衛兵団の総指揮使を務めていたが、ツルナゴーラ継承戦役においてエルデイ軍の主将として参戦する。 重臣としても見識に優れ、ラザールの危険性を見抜く。剛直で信のおける人為からカルマーンから高く評価された。 グンナール ラザールの幕僚、大使となった彼の副使を務める。
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