FMぎんがとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > FMぎんがの意味・解説 

FMぎんが

(エフエムさつま から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/19 15:41 UTC 版)

株式会社中崎電子工業
愛称 FMぎんが
コールサイン JOZZ0BQ-FM
周波数/送信出力 78.6 MHz/20 W
本社・所在地
890-0045
設立日 1986年6月(株式会社中崎電子工業設立
NPO法人FMさつま設立の認証は2010年2月18日
開局日 2011年3月20日
演奏所 鹿児島市新栄町18-27(〒890-0027)
送信所 鹿児島市吉野町
中継局 鹿児島市坂之上(谷山地区)
放送区域 鹿児島市の一部
ネット配信 FM++
公式サイト http://fm786.jp/

FMぎんがは、鹿児島県鹿児島市の一部地域を放送区域として超短波放送FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である株式会社中崎電子工業が行うコミュニティ放送の愛称である。

概要

本社外観(2022年3月)
旧演奏所
吉野送信所(2018年以降の親局)
坂之上送信所(中継局)

2011年(平成23年)開局。鹿児島県で8局目、鹿児島市では鹿児島シティエフエム(フレンズFM)に次ぐ2局目のコミュニティ放送局である。

免許人の中崎電子工業(本社・新栄町)は空港無線設備などの施工保守業者である。 開局当初の免許人は特定非営利活動法人FMさつまで、放送局(現特定地上基幹放送局)の呼出名称FMさつまを愛称としていた。 中崎電子工業に事業譲渡[1]、つまり免許人の地位承継[2]後は、同社代表取締役社長の中崎宗治ら2人がマスメディア集中排除原則にいう支配関係[3]にある。

開局以来、演奏所(スタジオ)と親局送信所西伊敷3丁目にあったが、スタジオは新栄町[1]に、親局は吉野町[4]に移転した。なお、西伊敷にはFMさつまの事務所も置かれていた。

送信所
送信所 空中線電力 設置場所
親局 20W 鹿児島市吉野町
中継局 15W 鹿児島市坂之上

開局当初の送信所は鹿児島市北部の内陸部のみであったため、南部の谷山地区喜入地区が放送区域から外れていた。後に谷山地区・喜入地区をカバーする中継局が坂之上1丁目に開局し、郡元地区以北の約9万4千世帯(カバー率約35%)から谷山・喜入地区まで広がり、計約21万7千世帯(同約80%)となって、一部山間部を除く市内全域で受信できることとなった[5]。親局の移転後は、伊敷地域において受信が困難になったとの報告が寄せられている[4]

放送される番組はほとんどが自社制作である。毎日0:00 - 6:00は放送を休止(23:59には局名告知)。日曜日は終日音楽放送。インターネット配信FM++による。かつては自社制作の生放送番組についてUSTREAMによる配信や2019年3月までSimulRadioによる配信も行っていた。

2022年4月1日にエイプリルフールで「変態と社会をつなぐラジオ局」をメインコンセプトとして「FMきんた」に改称したことを発表し、ホームページも一日限定で変更した[6]

コールサインアナウンスでは局名を「鹿児島FM786」としている。

2025年3月31日をもって生放送、収録放送に関わらず通常放送を終了することを当局のHPで発表した[7]。その後は、音楽放送を中心に4月29日まで放送する。その後の再開は未定だが新たな運営会社の設立も視野に入れながら再開の可能性を模索する[8]

沿革

  • 1968年(昭和43年)9月 - 中崎電子サービス創業[9]
  • 1975年(昭和50年)6月 - 有限会社中崎電子工業に法人化[9]
  • 1986年(昭和61年)6月 - 株式会社中崎電子工業に組織変更[9]
  • 2010年(平成22年)
    • 2月18日 - 特定非営利活動法人FMさつま設立の認証
    • 12月20日 - 放送局の予備免許取得[10]
  • 2011年(平成23年)
    • 1月 - 試験電波発射開始
    • 3月14日 - 放送局の免許取得[11]
    • 3月20日 - 13時より本放送開始、開局特別番組「さつまを語る」を放送。原口泉鹿児島大学教授と西平良将阿久根市長が出演
  • 2012年(平成24年)
    • 6月10日 - FMさつまは中崎電子工業に事業譲渡
    • 7月1日 - 愛称を「FMぎんが」に改称
  • 2013年(平成25年)
    • 10月23日 - 中継局の免許取得[11]
    • 10月25日 - 中継局開局
  • 2018年(平成30年)
    • 7月10日 - 親局を西伊敷から吉野町に移転
    • 7月31日 - USTREAMの配信終了[12]
    • 8月1日 - スタジオを西伊敷から新栄町に移転
  • 2019年(平成31年/令和元年)
    • 3月 - SimulRadioの配信終了[13]
    • 4月 - 中崎電子工業が新栄町に移転[14]
  • 2025年(令和7年)
    • 3月31日 - 生放送、収録放送を問わず通常放送が終了(予定)
    • 4月29日 - 音楽放送を中心とした放送も終了(予定)

主な番組

月曜日 - 金曜日
  • めざましFM786(7:00 - 9:00)
月曜日
  • Onagawa Now (18:00 - 19:00)
  • More United!(21:00 - 22:00)
火曜日
  • 5時からラジオ (17:00 - 18:00)
水曜日
  • みんなで元気キラキラ(10:00 - 12:00)
  • ノンキー山田のLet'go Trippin(17:00 - 18:00)
  • エンタメ夢の玉手箱(18:00 - 19:00)
木曜日
  • てんがらもんラジオ(10:00 - 12:00)
  • Don Donブレイク (13:00 - 15:00)
  • かおりのキラッとダイヤモンド (16:00 - 17:00)
  • ROCK To The Future (20:00 - 21:00)
金曜日
  • DonDonブレイク (13:00 - 15:00)
  • ナカザキラボラトリー (23:00 - 0:00)
土曜日
  • しろくまROKKO(11:00 - 12:00)
  • takakoのFirst Of Jazz(13:00 - 14:00)
  • らじ☆キャン(14:00 - 15:00)
  • ほっと!キュント!みゅーじっく(16:00 - 17:00)
日曜日
  • ANIME RADIO(21:00 - 21:30)
  • スターダストレビューの星になるまで(21:30 - 22:00)

脚注

  1. ^ a b FMぎんがって? FMぎんが(Internet Archiveのアーカイブ:2018年8月1日収集)
  2. ^ 電波法第20条第3項参照
  3. ^ コミュニティ放送事業者 平成24年7月1日現在 マスメディア集中排除原則について(総務省電波利用ホームページ)(国立国会図書館のアーカイブ:2012年8月1日収集)
  4. ^ a b 【鹿児島市伊敷地域の電波強度低下について】 FMぎんが(Facebook)2018年7月11日
  5. ^ 高野寛子「FMぎんが 市内全域で きょうから 坂之上に中継局開設」『南日本新聞』2013年10月25日16面(Internet Archiveのアーカイブ:2013年10月29日収集)
  6. ^ FMぎんが (@fmginga) 2022年4月1日 0:05 のツイート
  7. ^ FMぎんが78.6MHz”. fm786.jp. 2025年2月21日閲覧。
  8. ^ FM★ぎんが”. X(旧Twitter) (2025年1月30日). 2025年2月21日閲覧。
  9. ^ a b c 会社概要 中崎電子工業(同上:2016年10月22日収集)
  10. ^ 鹿児島県鹿児島市のコミュニティ放送局に予備免許 九州総合通信局 報道資料 平成22年12月20日(国立国会図書館のアーカイブ:2011年1月4日収集)
  11. ^ a b 取得日は、無線局等情報検索結果 平成26年4月12日現在(総務省電波利用ホームページ(同上:2014年6月1日収集))による。
  12. ^ FMぎんが Internet Archiveのアーカイブ:2018年7月31日収集
  13. ^ FMぎんが Internet Archiveのアーカイブ:2019年8月29日収集
  14. ^ 株式会社中崎電子工業の情報 国税庁法人番号公表サイト:2022年5月1日収集

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「FMぎんが」の関連用語

FMぎんがのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



FMぎんがのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのFMぎんが (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS