エドワード6世の摂政としてとは? わかりやすく解説

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エドワード6世の摂政として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 01:25 UTC 版)

エドワード・シーモア (初代サマセット公)」の記事における「エドワード6世の摂政として」の解説

ヘンリー8世自分崩御後特定の人物が幼い息子エドワード6世傀儡にすることを恐れていた。そのため遺言状では息子成人まで統治枢密院が行うとし、枢密院決定には枢密顧問官過半数賛成が必要と定めた。しかし1547年1月ヘンリー8世崩御し10歳エドワード6世即位するハートフォード伯真っ先に甥エドワード6世身柄抑え枢密顧問官たちの支持得て、その摂政となり、護国卿大蔵卿英語版)に就任した。さらに1547年2月16日にはサマセット公Duke of Somerset)に叙せられた。こうしてイングランド統治権は彼が握るところとなった外交ではスコットランド女王メアリーエドワード6世結婚計画推し進めたが、スコットランドにそれを拒否される1547年秋に2万の兵をスコットランド侵攻させ、ピンキー・クルーの戦いでスコットランド軍を撃破した。しかしスコットランド要求応じず、むしろより一層フランスとの結びつき強め1548年にはフランスイングランド宣戦布告してきた。フランス軍によるブローニュ=シュル=メール攻略阻止することには成功したが、膨大な戦費がかかり、王領地の更なる売却通貨悪鋳余儀なくされた。 国内政治ではヘンリー8世時代末に後退したプロテスタント復興目指した。初代サウサンプトン伯爵トマス・リズリー(英語版)らカトリック枢密院から罷免し、親カトリック的な主教エドワード・ボナー(英語版)やスティーブン・ガーディナーらを投獄した。また議会働きかけ六信箇条法(statute of six articles)などプロテスタント迫害利用されていた諸法廃止押し進めた。これによりイングランド大陸からのプロテスタント避難場所になり、彼らはこの後プロテスタント推進寄与する。 さらに1549年には「礼拝統一法英語版)」を制定しカンタベリー大司教クランマーの主導作成された共通祈祷書イングランド唯一の合法的礼拝様式定めた。これは礼拝文を一つまとめようという初の試みだった。その内容はかなりプロテスタント寄りだが、激し宗教対立発生しないよう一応カトリック解釈可能なようにぼやかしていた。しかし結局カトリック反発起こり1549年6月にはイングランド西部カトリック反乱勃発した初代ラッセル男爵ジョン・ラッセル指揮官とする鎮圧軍を派遣してこれを鎮圧した。 さらにこの1か月後にはイングランド東部共有地囲い込みEnclosure)に反発する農民反乱ケット反乱英語版)」が発生サマセット公これまで農民苦境理解を示すことで国民人気得ていたので、この反乱にも一定の理解示し、そのため終始逡巡した。その間枢密顧問官初代ウォリック伯ジョン・ダドリー傭兵部隊率いて出陣し情け容赦なくこの反乱鎮圧してロバート・ケットはじめ反乱指導者処刑した。これ以降ウォリック伯はじめ枢密院メンバーサマセット公責任追及するようになった

※この「エドワード6世の摂政として」の解説は、「エドワード・シーモア (初代サマセット公)」の解説の一部です。
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