ウッダル数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/30 06:50 UTC 版)
ウッダル数(ウッダルすう、英: Woodall number)とは、n × 2n − 1(n は自然数)の形の自然数のことである。これを Wn で表すことが多い。1917年、アラン・カニンガムとハーバート・ウッダルは、ジェームズ・カレンにより先行して研究されていた類似した数式で定義されるカレン数を参考に、初めてウッダル数について研究した[1]。 ウッダル数の列は
である。
基本的な性質
整除性
ウッダル数はカレン数と同様にいくつかの整除性をもつ。例えば、pが素数であるとき、以下が成り立つ。
- ヤコビ記号 が +1 の場合、 である。
- ヤコビ記号 が −1 の場合、 である。
ウッダル素数
ウッダル素数(ウッダルそすう、英: Woodall prime)とは、素数であるウッダル数のことである。具体的には
- 7, 23, 383, 32212254719,… オンライン整数列大辞典の数列 A050918
である。またこのときの指数部にあたる p の値は
- p =2, 3, 6, 30, 75, 81, 115, 123, 249, 362, 384, … オンライン整数列大辞典の数列 A002234
におけるWpがそうである。
2018年1月現在知られている最大のウッダル素数は、2008年1月に分散コンピューティングによるプロジェクトのPrimeGridで発見された1,129,757桁整数の3752948×23752948 − 1 である[2]。
脚注
- ^ Cunningham, A. J. C; Woodall, H. J. (1917), “Factorisation of and ”, Messenger of Mathematics 47: 1–38
- ^ “The Prime Database: 938237*2^3752950-1”, Chris Caldwell's The Largest Known Primes Database 2018年1月22日閲覧。
関連項目
- カレン数 - n × 2n + 1 の形の自然数
(一般化)ウッダル数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 03:28 UTC 版)
「ウッダル数」も参照 自然数 n に対して n·2n - 1 の形で表される数をウッダル数という。一般化カレン数と同様に、整数 b と n+2 > b を満たす n について、n·bn - 1 の形で表される数を一般化ウッダル数という。 発見された数Prime/PRP発見/報告された日付桁数出典8508301·217016603-1 Prime 2018年3月22日 5,122,515 2740879·213704395-1 Prime 2019年10月26日 4,125,441 479216·38625889-1 Prime 2019年11月16日 4,115,601 874208·541748416-1 Prime 2019年9月26日 3,028,951 499238·101497714-1 Prime 2019年9月16日 1,497,720 583854·141167708-1 Prime 2019年9月17日 1,338,349 1993191·23986382-1 Prime 2015年5月1日 1,200,027 938237·23752950-1 Prime 2007年12月26日 1,129,757
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