ウエストミンスター寺院とは? わかりやすく解説

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ウエストミンスター‐じいん〔‐ジヰン〕【ウエストミンスター寺院】


ウエストミンスター寺院(イギリス)


ウェストミンスター寺院

(ウエストミンスター寺院 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/10 03:45 UTC 版)

ウェストミンスター宮殿、ならびに聖マーガレット教会を含むウェストミンスター寺院
イギリス
ウェストミンスター寺院の西側ファサード
英名 Palace of Westminster and Westminster Abbey including Saint Margaret’s Church
仏名 Palais de Westminster et l'abbaye de Westminster incluant l'église Sainte-Marguerite
面積 10.26 ha
登録区分 文化遺産
登録基準 (1), (2), (4)
登録年 1987年
備考 2008年に軽微な変更。
公式サイト 世界遺産センター(英語)
使用方法表示

座標: 北緯51度29分58秒 西経00度07分39秒 / 北緯51.49944度 西経0.12750度 / 51.49944; -0.12750 ウェストミンスター寺院(ウェストミンスターじいん、英語:Westminster Abbey)は、イギリスロンドンウェストミンスターに所在する、イングランド国教会教会。聖ペテロ修道教会。戴冠式などの王室行事が執行され、内部の壁と床には歴代の王や女王、政治家などが多数埋葬されている。墓地としてはすでに満杯状態で、新たに埋葬するスペースはなくなっている。国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)が隣接している。

ウィリアム1世以来、エドワード5世エドワード8世を除くすべてのイギリスの歴代王が、「エドワード懺悔王の礼拝室」で戴冠式を行っている[1]。この部屋にはかつてスコットランドから持ち帰られた、スコットランド王権を象徴するスクーンの石が嵌めこまれた戴冠式用の玉座があったが、スクーンの石は1996年にスコットランドに返還された。

イギリス中世の大規模なゴシック建築でもある。11世紀にエドワード懺悔王が建設し、1066年以降、英国国王の戴冠式が行われている。1245年、ヘンリー3世により、フランスの建築家を招き、フランスのゴシック建築にならって改装を始めた。14世紀末までにおおよそ完成するが、墓所の増築や西側正面部分、塔など20世紀に至るまで長期間にわたり、時代によってさまざまな様式で増改築されている。

1987年ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録された。

ウェストミンスター修道院とも呼ばれる。

埋葬されている著名人

13世紀~18世紀のイギリスの王は、リチャード3世ら数人を除き、ほぼこの寺院に埋葬されている。エリザベス1世やスコットランド女王のメアリー・スチュアートも含まれる。

身廊

北翼廊

南翼廊

「詩人のコーナー」と呼ばれているが、これは詩人が多く埋葬されていることによる。ただ詩人ではない著名人も埋葬されている。

1
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ウェストミンスター寺院の平面図(上側が北。)
1
身廊(NAVE)
2
聖歌隊席(QUIRE)
3
主祭壇(SACRARIUM)
4
ヘンリ7世聖母礼拝堂(HENRY VII'S LADY CHAPEL)
5
南翼廊(POET'S CORNER:詩人のコーナー)
6
回廊中庭(CLOISTER GARTH)
7
チャプターハウス(CHAPTER HOUSE)
8
カレッジガーデン(COLLEGE GARDEN)

世界遺産

ウェストミンスター宮殿聖マーガレット教会とともに登録されている。

登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
  • (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
  • (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。

ギャラリー

ウェストミンスター寺院に関する作品

脚注

  1. ^ ユネスコ世界遺産センター監修 『ユネスコ世界遺産 8 西ヨーロッパ』講談社、1996年。ISBN 4062547082 pp.100-111.
  2. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2018年4月1日). “英でホーキング博士葬儀 友人や同僚、多数の市民” (日本語). 産経ニュース. 2019年2月11日閲覧。
  3. ^ ワシントン・アーヴィング 1818.

参考文献

外部リンク


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