ウィートンの攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 15:41 UTC 版)
「第三次ピーターズバーグの戦い」の記事における「ウィートンの攻撃」の解説
ウィートンの師団は、スペンサー連発ライフル銃を装備したマサチューセッツ第37歩兵連隊から工兵と散兵75名が先導した。オリバー・エドワーズ大佐(名誉准将)の旅団が左翼で、ウォーレンの旅団の隣だった。厚くしっかりと構築された逆茂木や尖った柱のためにウィートン師団の歩みは鈍かった。このマサチューセッツ部隊の狙撃兵が南軍の銃撃を抑え込んで、工兵が障害物の間に隙間を明けることを助けた。エドワーズ隊が逆茂木を過ぎた所で3門の大砲がある壕で守られた砲台を発見したが、ウィスコンシン第5歩兵連隊とマサチューセッツ第37歩兵連隊の兵士達がその土盛り工作物に昇って行った。 エドワーズの第2戦列で、エリシャ・ハント・ローズ中佐が自隊であるロードアイランド第2志願歩兵連隊を率いて側面の荷車道に回り、戦列を立て直して南軍の前線に入ることができた。射撃壕にいた哨戒兵が即座に降伏した。ローズは4門の大砲を左手に、2門を右手に向け変えた。ローズと数人の兵士が前方に走って、レインとトーマスの部隊が発砲していたので、前線の前にある溝に飛び込んだ。北軍兵は直ぐに土盛り工作物の外側斜面をよじ登って、南軍兵が弾を込めて発砲できる前にその頂面に出たので、南軍兵は殺到するロードアイランド兵の前に後退させられた。フランク・S・ハリデイ中尉とウィリアム・レイルトン伍長が捕獲した大砲2門の1つを使って発砲したことで、南軍の反撃を封じた。 ローズはその連隊を再編し、ボイドトン板張り道路を渡った所でさらなる命令を待った。ローズは土盛り工作物の所まで戻り、ペンシルベニア第82歩兵連隊と共に、他の旅団の前進を支援した。その回り込みの操作で、ウィートンの別の旅団に攻撃されていた前線の部分を占領することに貢献した。それでも、ウィリアム・ペンローズ大佐のニュージャージー旅団は、南軍哨戒兵の必死の攻撃によって後退させられ、4個連隊の全てが混在させられることになった。ペンローズ隊が南軍土盛り工作物の前にある壕で集中攻撃を行った後、障害物の上に殺到して、頑強なノースカロライナ守備隊を降伏させた。 ペンローズの旅団の右手では、ジョセフ・ハンブリン大佐(名誉准将)の旅団が、南軍の前線に到達するまでに最長の距離を進んでいた。そこはエドワード・L・トーマス准将のジョージア旅団が守っていた。この攻撃はペンシルベニア第49歩兵連隊に属するジェイムズ・T・ステュアート大尉が率いるスペンサー連発ライフル銃を装備した狙撃兵によって援護された。この旅団は拒馬の線とさらに逆茂木の線を通過する必要があった。ハンブリンの旅団はウィートン師団の他の旅団とは異なり、守備隊に打ち勝つために白兵戦を行う必要も無かった。守備兵の多くは既に占領されていた隣接する南軍塹壕にいる北軍兵から側面の射撃を受けて後退していた。ハンブリン隊のいくらかは北のサウスサイド鉄道に向かったが、多くは右に転じてピーターズバーグの方向に進んだ。ウィートンの前衛部隊は、ロードアイランド第1軽装砲兵隊H大隊の一部が行った大砲の向きを変えるという重要な工作によって支援されていた。
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