イソッタ・フラスキーニ デルタとは? わかりやすく解説

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イソッタ・フラスキーニ デルタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/06 07:28 UTC 版)

現存するデルタ RC131

イソッタ・フラスキーニ デルタIsotta-Fraschini Delta )は、第二次世界大戦に先立ってイソッタ・フラスキーニ英語版により製造された12気筒 倒立V型空冷エンジンである[1]

設計と開発

通常後側のシリンダーが冷却不足となりやすい大型の空冷エンジンにあって、デルタはかなり珍しい直列シリンダーブロックを採用したエンジンであった[2]。このエンジンは通常の型で750 hpの出力を発生したが、その他には900 hpまで増強された型もあった。デルタは幾つかの量産機種や先進的な試作機に搭載されたが広範囲には使用されなかった。

このエンジンは、エンジン後部の出力軸により駆動される2本のオーバーヘッド・カムシャフトで作動するポペットバルブといった幾つかの先進的な技術的特長を有していた。片側のシリンダーバンクはもう一方のものと対称になっており、排気ポートがエンジンの内側に向けて配置されることで排気管はエンジン・ナセルの下で纏められていた。

要目

(デルタ R.C.35 IS)

関連項目

出典

脚注

  1. ^ Gunston 1989, p.82.
  2. ^ 空冷エンジンでも車両用や定置用には直列型やV型があるが、大排気量・大出力の空冷航空用エンジンはほぼ全てが星型である。

参考文献

  • Gunston, Bill. World Encyclopedia of Aero Engines. Cambridge, England. Patrick Stephens Limited, 1989. ISBN 1-85260-163-9
  • Jane's Fighting Aircraft of World War II. London. Studio Editions Ltd, 1989. ISBN 0-517-67964-7



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