メコンデルタ
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メコンデルタ(ベトナム語:Đồng bằng sông Cửu Long / 垌平瀧九龍?、 英語: Mekong Delta)は、ベトナムを構成する地方の一つであり、南部に位置している。他にも西南部(せいなんぶ、タイナムボ、ベトナム語:Tây Nam Bộ / 西南部)、特に南部人からは単にミエンタイ(ベトナム語:Miền Tây / 沔西)とも呼ばれる。
- ^ Statistical Handbook of Vietnam 2014 Archived July 6, 2015, at the Wayback Machine., General Statistics Office of Vietnam
- ^ 柳沢雅之「大和平野、水と土」『現代ベトナムを知るための60章』明石書店〈エリア・スタディーズ〉、2004年6月、75頁。ISBN 4-7503-1900-7。
- ^ 小倉貞男『物語ヴェトナムの歴史 一億人国家のダイナミズム』中央公論社〈中公新書〉、1997年7月、198頁。ISBN 4-12-101372-7。
- 1 メコンデルタとは
- 2 メコンデルタの概要
- 3 行政区分
- 4 経済・産業
- 5 外部リンク
メコンデルタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 07:05 UTC 版)
「メコンデルタ」も参照 メコンはカンボジアの首都プノンペンの南でトンレサップと合流し、本流とバサック川の2つの流れに分かれてベトナムへと流れる(雨季の間はトンレサップへも流れる)。メコン本流とバサック川は更に分岐と合流を繰り返し、農業、特にコメの栽培に欠かせない非常に肥沃なデルタを形成する。ベトナム語ではこれらの流れをまとめてソン・クー・ロン、すなわち九龍川と呼ぶが、これはメコンが9つの流れ、9匹の龍になって南シナ海に注ぎ込むと考えられていたからであった。実際には、19世紀の初めには、デルタを構成する大きな流れは4本であることが知られていた。また現代のベトナムでは地方区分名として「メコンデルタ地方(ベトナム語:Đồng bằng sông Cửu Long / 垌平瀧九龍)」が存在する。 メコンデルタは、55000 km2の面積に1800万人の人口を抱える。ベトナムのメコンデルタ地方には、アンザン省(Tỉnh An Giang)、ドンタップ省(Tỉnh Đồng Tháp)、カントー中央直轄市(Thành phố trực thuộc trung ương Cần Thơ)、ヴィンロン省(Tỉnh Vĩnh Long)、ハウザン省(Tỉnh Hậu Giang)、ティエンザン省(Tỉnh Tiền Giang)、ベンチェ省(Tỉnh Bến Tre)、チャーヴィン省(Tỉnh Trà Vinh)、ソクチャン省(Tỉnh Sóc Trăng)、ロンアン省(Tỉnh Long An)、キエンザン省(Tỉnh Kiên Giang)、バクリエウ省(Tỉnh Bạc Liêu)、カマウ省(Tỉnh Cà Mau)が含まれ、前者1市8省がメコン川の流域内である。なお、人工の水路を含めれば、さらに他の省も水路で接続されている。 カンボジアのメコン流域の水位は、河口沖合の南シナ海の満潮時の潮位より低い。このため、満潮時にはメコンの流れはベトナムからプノンペンまで、海から逆流する。その結果、ベトナムの非常に平坦なメコンデルタ領域、特にカンボジア国境に近いアンザンやドンタップでは氾濫しやすい。
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