イギリス功利主義とフランス実証主義とは? わかりやすく解説

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イギリス功利主義とフランス実証主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 06:20 UTC 版)

政治学史」の記事における「イギリス功利主義とフランス実証主義」の解説

19世紀フランスでは進歩史観に基づきフランス実証主義成立した。これは秩序進歩友愛によって人間知性進化していると述べたコントを代表とする、社会肯定的に見るものであった一方イギリスでは、古典派経済学影響され功利主義思想流行した。この思想初期代表するベンサムの「最大多数の最大幸福」という言葉代表されるように、道徳的規範法規範の根拠を幸福の追求求めるもので、その根底にはアダム・スミス論じたような予定調和的な経済観があった。続くミルベンサムが幸福を物質的なものとして捉えていることを批判し精神的な幸福としての道徳政治基礎とした。彼は『自由論』を著して言論の自由訴えたが、その背景には人間能力が本来的には調和的発展するのであるという人間性対す信頼があった。彼の代議制統治論』は代議政体が最善統治形態であることを主張するのであるが、同時に現実にさまざま存在する統治形態環境的条件などにより相対的価値持っているとし、ただ民主主義政体であればよいというわけではないと述べたミル女性の解放には熱心で、婦人参政権運動などにも積極的に関わったが、反面労働者階級による「階級立法」を警戒し労働者問題には消極であったイギリス功利主義フランス実証主義経済的自由主義自由貿易主張するものであった

※この「イギリス功利主義とフランス実証主義」の解説は、「政治学史」の解説の一部です。
「イギリス功利主義とフランス実証主義」を含む「政治学史」の記事については、「政治学史」の概要を参照ください。

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