アントニウスの攻撃計画とは? わかりやすく解説

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アントニウスの攻撃計画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 01:00 UTC 版)

フォルム・ガッロルムの戦い」の記事における「アントニウスの攻撃計画」の解説

紀元前43年3月前半ヒルティウスオクタウィアヌスエミリア街道通ってボノニア(現ボローニャ)に到着したアントニウスはさらに後退する一方で、ムティナの包囲を一層強化しデキムス・ブルトゥス封じ込めた。実のところヒルティウスオクタウィアヌス短期決戦求めていなかった。彼らの下には、カエサル子飼いアントニウス見捨ててオクタウィアヌスのもとに参じた二個軍団と、オクタウィアヌスカンパニア行った招集呼びかけに応じて集まった三個古参軍団がいた。さらにもう一人執政官であるパンサ1月招集し瞬く間編成終えていた四個新兵軍団が、3月19日ローマ出発してカッシア街道進んでいた。 この状況で、ヒルティウス・オクタウィアヌス軍とパンサ軍が合流することを恐れたアントニウスは、主導権握ってすぐに決着をつけるべく動き出した。まず彼は早期にヒルティウス・オクタウィアヌス軍を戦闘引きずり出して勝利をおさめる計画立てた。ムティナ包囲必要なだけの部隊残しアントニウス自軍大部分、四個古参軍団大規模な騎兵隊率いて次々とヒルティウスオクタウィアヌス陣営小競り合い仕掛けた。しかし2人陣営離れようとせず、パンサ到着待ち続けた。 そこでアントニウスは、戦略切り替えたパンサ軍団がボノニアからエミリア街道進んでくるという情報斥候から受け取ったアントニウスは、自身に従う古参兵たちならパンサ新兵軍団楽々攻撃し壊滅させられる考えた。また南方からは、アントニウス有能な副官プブリウス・ウェンティディウス・バッススが、ピケヌムにいたカエサル古参兵たち3個軍団率いて北上してきており、アントニウスはこの軍団味方数えていた。アントニウスは弟のルキウス・アントニウスデキムス・ブルトゥス監視をまかせ、ヒルティウスオクタウィアヌス陣営陽動攻撃仕掛けつつ、最精鋭部隊率いて夜陰紛れパンサ軍に迫った。 しかしパンサ軍が進軍してくるだろうフォルム・ガッロルム付近地形平坦でなく沼地がちで、アントニウス麾下精鋭騎兵隊投入できなかった。代わりに彼は、第2軍団ガッリカ第35軍団を沼地送り出し自身近衛大隊マルクス・ユニウス・シラヌス近衛大隊エミリア街道沿いの沼地配置した軍団兵たちは街道が最も狭くなっている部分の脇の葦原身を隠した騎兵軽歩兵部隊エミリア街道進んで囮となり、パンサ軍を罠に引き込む役目担ったオクタウィアヌスヒルティウスは、パンサ軍と合流してからアントニウスと戦う予定であったパンサの4個軍団が近づいているという報を受けた彼らは、精力的な将軍デキムス・カルフレヌス率いカエサル古参軍団と共にオクタウィアヌスヒルティウス自身近衛大隊使ってカエサル暗殺者の一人セルウィウス・スルピキウス・ガルバ攻撃した。カルフレヌスとガルバ夜陰の中でエミリア街道を東に向かい、フォルム・ガッロルムを通過した4月14日夜、パンサとカルフレヌスは合流成功し夜明け進軍始めた。彼らが率いるは、好戦的なマルティア軍団、5個新兵大隊オクタウィアヌスヒルティウス近衛隊である。彼らがフォルム・ガッロルムに差し掛かった時、両脇沼地に敵の痕跡が見つかり、前方にはアントニウス近衛大隊街道塞いで待ち構えていた。

※この「アントニウスの攻撃計画」の解説は、「フォルム・ガッロルムの戦い」の解説の一部です。
「アントニウスの攻撃計画」を含む「フォルム・ガッロルムの戦い」の記事については、「フォルム・ガッロルムの戦い」の概要を参照ください。

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