アルブミン ( albumin )
血液中や筋肉中など体内に広く分布し、細胞の働きを助ける機能をもつタンパク成分。1日に約12gがおもに肝臓でつくられており、所定の役目を果たしたあとは再び肝臓で分解されます。アルブミンは血液内では血漿(けっしょう)に存在していますが、出血、ヤケド(熱傷)、イレウス(腸閉塞)、肝硬変、ネフローゼ症候群などのような異常病態が生じたときには、体内を循環する血漿の量が減る(低タンパク状態をきたす)ことになります。このような場合、失われた血管内のアルブミン量が50%以下であれば、血管外のアルブミンによって代償されるのですが、出血などのように喪失が急激な場合はショックを起こすこともあるため、薬剤(アルブミン製剤)によって不足分を補給することになります。一般にアルブミン製剤が投与されるのは、出血や外傷によるショック状態、高度な熱傷(ヤケド)、大手術のとき、肝硬変やネフローゼ症候群で腹水(ふくすい)や乏尿(ぼうにょう)がみられるとき、悪性腫瘍(がん)で浮腫(からだのむくみ)や腹水・胸水などがあり、他の治療法では改善が望めないようなケースです。
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