アルバム『トゥルー』
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「P.M.ドーン」の記事における「アルバム『トゥルー』」の解説
アルバム『トゥルー』の中心曲は、世界的なヒットを収めた「トゥルー (Set Adrift on Memory Bliss)」であり、スパンダー・バレエの楽曲「トゥルー (True)」をサンプリングしたものとなっている。また、ミュージックビデオにはスパンダー・バレエのボーカルのトニー・ハドリーが一瞬ではあるが出演しており、話題となった。「トゥルー (Set Adrift on Memory Bliss)」は1991年11月30日付の1位となっており、ニールセンサウンドスキャンのシステムが導入されてから初めてのビルボード・ホット100のナンバーワン・ヒット曲となった実績がある。また、同曲はイギリスでも3位になった。「ペーパー・ドール」はアイランドがイギリスでリリースした初期のシングルの1つだったが、「トゥルー (Set Adrift on Memory Bliss)」の次の作品としてアメリカではリリースされた。1992年の前半の28位が最高となっている。「ペーパー・ドール」というタイトルがゆうに100回以上歌われており、アメリカのトップ40ヒットという番組では、最もタイトルを繰り返し歌っているM.C.ハマーの「プレイ (Pray)」(147回)に次ぐ記録となっている。 デビュー・アルバムの成功を引っ提げて、P.M.ドーンはワールドツアーを開始した。だが、このツアーの間にした『Detail』誌でのプリンス・ビーの発言で、ブギ・ダウン・プロダクションズのKRS・ワンと彼の仲間がコンサート中にステージに怒鳴り込み、2人をステージから追いやって自らの持ち歌を3曲披露するという事件が起きた。KRS・ワンがこのような行動をとった原因となったプリンス・ビーの発言は、「KRS・ワンは教師みたいになりたがってるけど(『teacher』はKRS・ワンの愛称)、何を教えてくれる教師になるんだろう」というものだった。KRS・ワンが自らの行動の動機を弁護するために「USAトゥデイ」紙のジェイムズ・T・ジョーンズに語ったことには、「オレは彼の『何を教えてくれる教師になるんだろう』という質問に答えたんだ。尊敬を教える教師だってね」。 1992年、P.M.ドーンはレッド・ホット・オーガニゼーションから発売されたコンピレーションCD『RED HOT + DANCE』に「Set Adrift on Memory Bliss (Richie Rich Mix)」を提供し参加した。そのアルバムにはジョージ・マイケルやマドンナなども他のアーティストと共に参加していた。エイズの支援活動をするために、お金を調達し、人々の意識を喚起するのが目的だった。
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