アルテナ星域会戦
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「銀河英雄伝説の戦役」の記事における「アルテナ星域会戦」の解説
帝国暦488年4月19日~。ミッターマイヤー艦隊14,500隻とシュターデン艦隊16,000隻による、リップシュタット戦役における最初の武力衝突。 アルテナ星域においてミッターマイヤーは600万個の核融合機雷を敷いて相手の心理的動揺を誘った。両軍は3日間機雷原を挟んで対峙したが、ミッターマイヤー自ら流した「本隊の到着を待って全面攻撃に移る」との通信を傍受した門閥貴族たちが動こうとしないシュターデンに堪え切れず、半ば脅迫して開戦に踏み切らせた。 シュターデンは艦隊を本隊と別働隊の2手に分けてミッターマイヤーを挟み撃ちにしようと動いたが、その動きを読んだミッターマイヤーが先に動いて別働隊8000隻を攻撃。指揮官のヒルデスハイム伯爵を含めて全滅させ、さらに機雷原を時計方向に迂回してシュターデン本隊を背後から急襲。半減した艦隊は背後から襲われて敗北し、負傷したシュターデンはレンテンベルク要塞に逃げ込んだ(石黒監督アニメ版では胃を患っており、外傷が無いまま吐血で入院した)。道原かつみのコミック版でもミッターマイヤーの動きはほぼこの通りだが、後方から襲撃されてもシュターデンは負傷も吐血もせずに、耳をふさいで戦況から目を逸らしていた。ところが、事前ミーティングでは5日後に到着する予定だったラインハルトの本隊がこのタイミングでアルテナ星域に到着したことで、勝機を失ったことを理解したシュターデンはレンテンベルグ要塞への後退を命じている。 ノイエ版ではミッターマイヤーが機雷原を構築した際に艦隊が航行可能な「啓開航路」を設けており、これを利用して原作同様に2手に分かれた敵艦隊の内ヒルデスハイム率いる別働隊の方を攻撃する。別働隊側は完全に背後を取られた状態だったため、ミッターマイヤー艦隊から一方的に砲撃を受ける形となり、さらにこれによって発生した爆発に反応した機雷が次々と別働隊に突入していき、別働隊は壊滅した。その後、本隊を率いるシュターデンは事を知るや、艦隊戦力の半数を失ったとあっては勝ち目は無いと判断し、レンテンベルク要塞へと撤退した。この敗報はガイエスブルク要塞に届き、オフレッサーにレンテンベルク要塞へ向かうようとの命が下されることとなった。
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