アリウス派とニカイア派の論争内容とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > アリウス派とニカイア派の論争内容の意味・解説 

アリウス派とニカイア派(アタナシオス派)の論争内容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 01:33 UTC 版)

アタナシオス派」の記事における「アリウス派ニカイア派アタナシオス派)の論争内容」の解説

アリウス派イエス・キリスト神性否定していたと言われることがあるが、アリウスキリスト神性については進んで言おうとしていた。アリウス派ニカイア派論点は、子なる神永遠の昔から存在していたか否か子なる神被造物か否か、その神性は同本質か否か、といった問題にあったアリウス派の主張概略挙げるイエスにおいて受肉藉身)したロゴス永遠の昔から存在したものではなく被造物であったイエス・キリスト神性本性によるのではなく養子とされたことによると強調。 これに対しアレクサンドリア主教アレクサンドロスアレクサンドリアのアタナシオスの師)は、子(イエス・キリスト)の完全で永遠神性強調し反駁(つまり「子」は被造物ではなく永遠の昔から存在した主張)。ニカイア公会議においてはアタナシオスアリウス主義への反駁活躍したその結果ニカイア公会議において、アリウス主義異端断罪しつつニカイア信条採択されたが、問題となる部分次の通りである。 ...Πιστεύομεν εἰς ἕνα κύριον Ἰησοῦν Χριστόν, τὸν υἱὸν τοῦ θεοῦ, γεννηθέντα ἐκ τοῦ πατρὸς μονογενῆ, τουτέστιν ἐκ τῆς ουσίας τοῦ πατρός, θεὸν εκθεοῦ ἀληθινου, γεννηθέντα, οὐ ποιηθέντα, ὁμοούσιον τῳ πατρί, δι’ οὗ τὰ πάντα ἐγένετο, τά τε ἐν τῳ ούρανῳ καὶ τὰ ἐπὶ τῆς γῆς, τὸν δι’ ἡμᾶς τοὺς ἀνθρώπουςκαὶ διὰ τὴν ἡμετέραν σωτηρίαν κατελθόντα καὶ σαρκωθέντα και ενανθρωπήσαντα, παθόντα, καὶ ἀναστάντα τῇ τριτῇ ἡμέρᾳ, καὶ ἀνελθόντα εἰςτοὺς οὐρανούς, καὶ ἐρχόμενον κρῖναι ζῶντας καὶ νεκρούς. — ニカイア信条ギリシャ語版)の一部、Σύμβολο της Νίκαιας (325) また我らは、主イエス・キリスト神の御子御父よりただ独り生まれたるもの、神よ出でたる神、光より出でたる光、真の神よ出でたる真の神、造られず、聖父と同質なる御方信ずる。その主によって、万物、すなわち天にあるもの地にあるものは成り、また主は、我ら人間のため、我らの救のために降り、肉をとり、人となり苦しみ三日目に甦えり、天に昇り生きている者と死んでいる者とを審くために来たり給うのである。 — ニカイア信条日本語訳一部、『信條前編』(著作権者)日本基督教協議会文書事業部 新教出版社 1955(ウィキソースこのようにニカイア公会議イエス・キリストについて、以上のように「神の御子~(中略)~来たり給う」とまとめたが、父(父なる神)と子(子なる神)は同本質同質ホモウシオスギリシア語: όμοούσιος)であるとした定式妥当性を巡る議論その後継続した。「同本質」の語彙からは、ニカイア派から異端とされたサベリウス主義への傾斜警戒されたためであった父と子の同本質同質ホモウシオス)を巡る最終的な解決第一コンスタンティノポリス公会議第二全地公会)まで持ち越されることとなり、その決着にはカッパドキア三教父活躍した

※この「アリウス派とニカイア派(アタナシオス派)の論争内容」の解説は、「アタナシオス派」の解説の一部です。
「アリウス派とニカイア派(アタナシオス派)の論争内容」を含む「アタナシオス派」の記事については、「アタナシオス派」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アリウス派とニカイア派の論争内容」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

アリウス派とニカイア派の論争内容のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アリウス派とニカイア派の論争内容のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアタナシオス派 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS