アトキンソンサイクルとは? わかりやすく解説

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アトキンソンサイクル

英語:Atkinson cycle

内燃機関エンジン)において、燃料圧縮比よりも膨張比大きく取ることにより余分な排熱抑え優れた熱効率を得る方式19世紀イギリス考案された。

従来自動車一般的なガソリンエンジンには「オットーサイクル」と呼ばれる構造採用されてきた。オットーサイクルもアトキンソンサイクルも、共にピストン往復運動を伴うレシプロエンジンである。オットーサイクル吸気圧縮)も排気膨張)も共に一定のストロークピストン運動行い膨張比圧縮比等しく取っている。これに対して、アトキンソンサイクルは吸気圧縮を行うストロークよりも、膨張排気を行うストローク長くとっている。

アトキンソンサイクルはオットーサイクル比べて吸気排気中の熱損失ポンピングロス)が少なく、より効率的に運動エネルギー取り出すことが可能とされる。ただしストロークの差を設けるため機構複雑になり、十分な高出力得られるエンジン実現技術的に難しかった理論そのもの完成した後も、自動車エンジンとしての実用化長らく遂げられていなかった。

2010年代本田技研工業がアトキンソンサイクルに基づくエンジン「EXlink」(エクスリンク)を開発初めてアトキンソンサイクル方式小型エンジン量産化成功したトヨタなどもアトキンソンサイクル式エンジン開発しハイブリッドカー等に搭載している。

関連サイト
超低燃費と世界最小サイズを実現した新型家庭用ガスエンジンコージェネレーションユニットを各ガス事業者へ供給開始 - 本田技研工業株式会社 2011年05月23日
EXlink - Honda



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