高膨張比サイクル
高膨張比サイクルとは、圧縮比より膨張比の高いサイクルのことである。通常のエンジンでは圧縮比と膨張比が同じとなるので、異常燃焼であるノッキングを起こさないように圧縮比を決めると、膨張比も自動的に同じ値に決められる。高膨張比サイクルは、圧縮比と膨張比を別々に設定できることを特徴とするシステムであり、膨張比を高くすることで熱エネルギーをより多く機械的仕事に変換し、熱効率を高めることができる。高膨張比サイクルの実現手段としてアトキンソンサイクル、ミラーサイクルが提唱されており、近年自動車用エンジンに採用されている。
- 高膨張比サイクルのページへのリンク