アゼルバイジャンの共産化とは? わかりやすく解説

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アゼルバイジャンの共産化

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:51 UTC 版)

ナゴルノ・カラバフ自治州」の記事における「アゼルバイジャンの共産化」の解説

やがてアゼルバイジャンアルメニア対立軍事衝突にまで発展したが、このアルメニア・アゼルバイジャン戦争英語版)の際、ボリシェヴィキ支配していたロシア社会主義連邦ソビエト共和国は、アゼルバイジャン軍カラバフ出動していた虚を衝いて赤軍バクー侵攻させた(赤軍アゼルバイジャン侵攻ロシア語版))。そして1920年4月ミュサヴァト党民族主義政権倒しボリシェヴィキによるアゼルバイジャン社会主義ソビエト共和国成立させた。 この頃ボリシェヴィキには、アゼルバイジャン同じくアルメニア共産化されるまでの暫定措置として、ナゴルノ・カラバフザンゲズルアゼルバイジャン編入することに賛成するアルメニア人党員多かったアゼルバイジャン帰属への賛成意見は、アゼルバイジャン革命委員会 (az) 議長であったナリマン・ナリマノフの他にも、アナスタス・ミコヤンブドゥ・ムディヴァニ、そして赤軍セルゴ・オルジョニキゼ、ミハイル・レヴァンドフスキー(ロシア語版)などの現地活動家に強かった。 その一方でボリシェヴィキ党中央委員会では、これら係争地アゼルバイジャンへの編入反対する意見強かったロシア共和国外務人民委員 (ru) であったゲオルギー・チチェーリンは、ナゴルノ・カラバフアルメニア固有の領土であると述べたが、紛争の解決のためには係争地を2国のどちらでもなく赤軍直轄統治すべきである、と主張した。しかし、別の党幹部であったセルゲイ・キーロフはこれに反対し、領土問題アゼルバイジャン冷遇すれば、未だ活発なミュサヴァトの残党刺激しひいては近隣イラントルコでのボリシェヴィキへの不信も強まる、と反論している。 一方カラバフでは、未だドラスタマット・カナヤン(英語版)などアルメニア人ゲリラ影響根強く7月にはザンゲズル編入試みた赤軍アゼルバイジャン人部隊アルメニア人によって撃退されている。この時、カラバフ革命委員会議長であったアサド・カラエフは「喧嘩っ早い者が大勢いる場所でロシア軍人を一人殺してアルメニア人仕業ということにして下さい」「ザンゲズルにこの〔アルメニア人の〕畜生どもが二度と足を踏み入れないように、まともな人間資産残さないください」との強硬な書簡を他の革命委員会に対して残している(ザンゲズルは、数年前アルメニア人ゲリラアンドラニクによる襲撃を受け、数万人のアゼルバイジャン人追放され土地でもあった)。 アゼルバイジャン側が係争地領有権主張するなか、8月になってアルメニアダシュナク党民族主義政権ロシアとの間で交渉持たれた。その結果アルメニア側はナゴルノ・カラバフザンゲズルナヒチェヴァン赤軍駐留認め、これらの地域ロシアとの和平結ばれた後、アゼルバイジャン側の合意のもとにアルメニア帰属するとされた。しかし、その後アゼルバイジャン共産党カラバフ西部に住むクルド人の間で政治活動を行うことにより、同地アゼルバイジャン接近させよう試みている。

※この「アゼルバイジャンの共産化」の解説は、「ナゴルノ・カラバフ自治州」の解説の一部です。
「アゼルバイジャンの共産化」を含む「ナゴルノ・カラバフ自治州」の記事については、「ナゴルノ・カラバフ自治州」の概要を参照ください。

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